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中道左派[ちゅうどうさは]
中道左派(ちゅうどうさは、英語:Centre-left)とは、政党あるいは政党グループの分類。穏健な左派のこと。 一般的に中道左派は国家共同体による富の再分配や福祉・社会保障を積極肯定する勢力とされている。近年ではアメリカのクリントン政権やイギリスのブレア政権に見られるように、中道右派政党の新自由主義・市場原理主義的経済政策をある程度取り入れ、積極的に民営化・自由化を行うなどかつての社会民主主義とは異なった考え方(社会自由主義)を主に意味するようになった。また、社会民主主義において民営化路線を取り入れたイギリス労働党・ブレア政権の第三の道・またはそれに近いドイツ社会民主党・シュレーダー政権のような中道路線(リベラリズム)を指す言葉としても用いられる。近年の中道左派路線である第三の道は、市場万能主義(ニュー・ライト=サッチャリズム)と計画万能主義(オールド・レフト)をアウフヘーベン(止揚:良いところどり)し、旧来の社民主義を再編した新しい道としてアンソニー・ギデンズによって唱えられ、ブレア政権によってイギリスで実現して以来、1990年代に欧州で多くの現代的意味での中道左派政権が誕生していった(リベラル・コミュニタリアニズム、市場社会主義)。 しかしながら、2000年代の世界金融危機以降の世界的な経済不況、グローバリゼーションによる格差拡大等の問題が深刻化し、社会民主主義、福祉国家への回帰が世界的に起こっている。このような意味で、学界では、イタリア民主党からイギリス労働党まで、かつての左翼をも取り込んだカテゴリーを総称する傾向にある。 アメリカでは中道左派勢力(民主党)は「リベラル」と呼ばれることが多い。またヨーロッパでは自由主義にルーツを置くリベラル系の中道左派は社会自由主義と呼ばれることが多い。なお共産主義はふつう左翼だと考えられ、中道左派には含まれない。 == 「中道左派」とされている主な政党 ==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中道左派」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Centre-left 」があります。
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