翻訳と辞書 |
サイ所元常[さいしょ もとつね]
穝所 元常(さいしょ もとつね、? - 永禄4年(1561年))は、戦国時代の武将。龍ノ口城主(現在の岡山県岡山市中区段原)。松田氏の家臣。名は税所元常とも書かれるが、これは誤り。 == 概要 == 元常は松田氏配下の勇猛な武将として知られ〔岡山戦国物語、56ページ〕、当時砥石城や沼城を落城させ浦上家内で勢力を伸ばしつつあった宇喜多直家の備中国西部侵出を食い止めていた〔岡山戦国物語、55ページ〕。 永禄4年(1561年)、直家は臣下の宇喜多忠家を総大将として龍ノ口城へ兵を差し向けた〔。この報を聞いた元常は竹田河原(岡山市中区竹田)に布陣、大激戦の末合戦は引き分けとなり、元常は居城へ退却した〔。龍ノ口城は城の北側と西側が絶壁、山麓を旭川が流れ、南側は深い谷、東側にわずかに山が続くといった強固な山城だった〔。 この城を力ずくで落とすのは無謀と判断した長船貞親は、直家に計略を提案した〔〔岡山戦国物語、57ページ〕。元常は男色好みとして知られており〔、特に美少年には目がないという話が知られていた〔。直家は小姓の岡清三郎を刺客として送り込むことにした〔。 ある時、川で綱を引かせるのを元常が見物していた〔。これを好機とみた清三郎は川辺で笛を吹き元常の注意を集めようとした。すぐに元常の目に留まり、清三郎は龍ノ口城へ連れて帰られ侵入に成功した〔。元常は清三郎を気に入って側に置こうとしたが、それを危険と見た家臣らはやめるよう諫言した〔岡山戦国物語、58ページ〕。元常は完全に清三郎に陶酔し清三郎一人相手に酒盛りをしたり、そのまま寝込んでしまうこともあった〔。夏、元常は旭川に設けた避暑所で清三郎を相手に酒盛りをしており、いつものように元常は寝込んでしまった。周りに家臣が居ないことを確認し、清三郎は元常の脇差を抜き取り胸を突き刺して殺害し、首を取って逃げた〔。家臣はすぐに気付き捕えようとしたが振り切られてしまった。清三郎は無事帰還し、直家に元常の首を差し出した〔。その後、これを機に直家は龍ノ口城を攻め立てて陥落させ、備中国西部侵出への糸口を掴んだ〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サイ所元常」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|