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『空の霊柩車』(からのれいきゅうしゃ、)は、BBCが2014年に制作したドラマ『SHERLOCK』のシーズン3・エピソード1である。 原案は『空き家の冒険』(1903年)である。また、公式には発表されていないが、ドイル自身によるホームズシリーズの外典『消えた臨時列車』()もプロットの一部に使われている。 == あらすじ == シャーロックの「自殺」から2年が経ち、法廷ではシャーロックの潔白が証明される。親友の死に傷付き、221Bを離れたジョンは、メアリーという人生の伴侶を見つけていた。一方のシャーロックはマイクロフトに、セルビアでの潜入任務〔モリアーティの組織を壊滅させるための任務。〕を終わらせるよう求められる。ロンドンの地下組織〔「地下」を意味する英単語 "" には、他にも「地下鉄」という意味がある。このことが後の伏線となる。〕による大規模なテロ計画を食い止めるため、シャーロックは帰国する。 2年ぶりにベーカー街を訪れ、ハドスン夫人に結婚の報告をしたジョンは、メアリーにプロポーズしようとレストランに訪れる。ところがプロポーズの直前に、彼を驚かせようとしたシャーロックによる邪魔が入ってしまう。シャーロックの生還への驚きと、生存を一言も知らせなかった怒りから、ジョンはシャーロックを殴り倒す。 シャーロックの「自殺」後、警察を退職していたアンダーソンは、「空の霊柩車」()というグループで、シャーロックの生存説を検証し続けている。グループの会合中に、シャーロックの帰還が正式発表される。 ジョンと和解できないシャーロックは、モリーを新しい相棒に据える。2人は、地下鉄の監視カメラをチェックしているシルコットから、消えた乗客の謎を依頼される。終電に乗り込んだ客が、次の駅では車内から消えていたのだ。シャーロックはその乗客が、貴族院議員のモラン卿であると気付く。同じ頃、シャーロックと和解しようと221Bを訪れたジョンは、玄関先で誘拐されてしまう。ガイ・フォークス・デイのガイ人形に詰められ、火を点けられるが、メアリーがスキップコードを解読し、すんでの所で助け出される。 ジョンが襲われた翌朝、シャーロックはモラン卿の乗り込んだ地下鉄が、次の駅に着く際に1車両を切り離していることに気付く。スマトラ通り〔実在のスマトラ通りは別の場所に存在する。詳細は後述。〕と国会議事堂の真下に、開業せず使われていない廃駅があることが分かり、シャーロックとジョンは、モランの狙いがテロ対策法案の可決阻止だと推理する。廃駅に向かった2人は、線路を辿り爆弾が仕掛けられた車両を見つける。モラン卿は、ホテルから遠隔操作で時限爆弾のスイッチを入れるが、シャーロックが爆弾本体のスイッチを切り、諜報部がモラン卿を確保したため、国会議事堂の爆破テロ計画が頓挫する。 シャーロックは後日、アンダーソンに偽装自殺のからくりを教え、切り裂きジャックを模した白骨遺体の一件が彼の仕業だと見破る。一方のアンダーソンは、計画の無謀さや、偽装自殺前のシャーロックの態度から嘘ではないかと勘繰るが、既にシャーロックは立ち去っている。 カットが変わり、ガイ人形中のジョンを救出するシャーロックとメアリーの映像を観る眼鏡の男(マグヌッセン)が映る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「空の霊柩車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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