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空印事件[くういんじけん]
空印事件(くういんじけん)とは、1382年に明で発生した内部粛清事件である。 == 概要 ==
=== 背景 === 当時の中国では毎年、州・府・県は規定に従って各布政使司に計吏を送り、地方財政の収支を報告することになっていた。そして報告を受けた各布政使司が戸部(財務大臣)に報告する義務があった。このように何度も確認を経ることで、初めて収支簿に記載されて皇帝に報告されるようになっていたのである。つまりこの計算が合わなければ、最初から収支簿を作りなおす必要に迫られた。 ところがこのやり方では時間がかかりすぎた。不正を取り締まるという意味では最適だったが、わずかでも計算が狂うと直ちに最初からやり直すのである。そのような場所で最初から計算をやり直し、また新たに役所の確認や印も必要とする。 計吏は、各官や役所の印があらかじめ押してある空欄の帳簿を準備するようにしていた。こうすれば、仮に収支簿を送り返されても、すぐにやり直して提出できるからである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「空印事件」の詳細全文を読む
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