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咳嗽[がいそう]
咳嗽(がいそう、cough)とは、医療分野における症状の一種であり、肺や気道から空気を強制的に排出させるため、通常繰り返して起こる、気管・喉頭・呼吸筋の反射的な収縮運動である。一般的には咳(せき)という。 == 概要 == 咽頭や気管・気管支粘膜の刺激が誘引となって起こる。咳嗽をきたす疾患や状態は数多くある。誤嚥やほこりによって気道に異物が入った場合にも起こるが、長時間咳嗽が続く場合は、呼吸器・神経系の疾患を疑わせる所見である。 痰を伴わない乾いたせきのことを乾性咳嗽(かんせいがいそう)といい、一般的には空咳(からせき)ともいう。痰や喀血を伴う湿ったものを湿性咳嗽(しっせいがいそう)と呼ぶ。乾性咳嗽は、間質性肺炎、異型肺炎、胸膜炎など典型的な肺炎とは異なった肺炎を示唆する。また、ACE阻害薬の有名な副作用でもある。湿性咳嗽は気道の炎症性病変や肺水腫を示唆する。 1回の咳嗽で2kcal(≒8.4kJ)のエネルギーを消費するといわれ、咳嗽が続くとエネルギーを著しく消耗する。風邪などで咳嗽が続く場合は栄養状態に注意する必要がある。また、老人は咳の衝撃に耐えられず肋骨を骨折してしまうケースも少なくない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「咳嗽」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cough 」があります。
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