|
『空想科学読本』(くうそうかがくどくほん)とは、柳田理科雄の「SF科学」考察本である。2016年4月現在、22冊(1 - 17と6.5、Q、ミドリ、金の空想科学読本、銀の空想科学読本が存在)が刊行されている。 アニメや漫画、特撮で描かれてきた様々なSFヒーロー・怪獣・各種キャラクターのSF設定を「科学的」に検証したもので、マニアに限らず一般読者にも受け入れられてベストセラーとなり、シリーズ化している。しかし、文庫化をめぐって当初の1と2の初版発行所である宝島社と決裂し、メディアファクトリーから改訂版・文庫版・新装版が発行されている。過去にはテレビ放映もされた。 また、2013年からは角川書店の角川つばさ文庫から、本書の原稿を元に児童向けに改稿した『ジュニア空想科学読本』(1 - 6)も出版されている。 近藤ゆたかが挿絵を担当しており、2までは木原浩勝が企画監修していた。 元々は著者である柳田理科雄が経営していた学習塾の赤字を少しでも減らす目的で、当時宝島社の編集者を務めていた友人の近藤隆史の勧めにより執筆された。しかし、柳田が経営していた学習塾は、本作の印税が入る前に倒産してしまったという。近藤隆史は後にメディアファクトリーへ移籍し、現在に至るまでずっと柳田の著書の編集を担当し続けている。 == 内容 == 本書のコンセプトは、基本的には、「怪獣映画やSFマンガなどの空想科学作品で描写されている事象を実際の現代科学で再現すればどうなるか」を現実の物理法則にあてはめてシミュレーションをすることである。ユーモアあふれる文と科学的な検証が好評を博してベストセラーになり、続編、関連書も次々と出版されるようになった。 前書きや後書きを除き、柳田自身の一人称は、基本的には「筆者」である。 本書の元になる企画は1995年の『帰ってきた怪獣VOW』における同様の企画で、検証したのも本書と同じ柳田理科雄が担当した。 なお、『3』および『4』はSPA!に連載された原稿を元にして、大幅な改稿や書下ろしが加えられたもの、『6』以降(『6.5』と『9』を除く)は全国の高校・高専の図書館向けのFAX『空想科学 図書館通信』の原稿を大幅に加筆・修正したものとなっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「空想科学読本」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|