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立体地図 : ウィキペディア日本語版
地図[ちず]

地図(ちず)とは、地球などの地表、あるいは架空の世界の全部または特定の一部分を縮小表現したものである。「文化の総合的産物」ともいわれ〔靑野寿郎・保柳睦美監修『人文地理事典』 p.37 1951年 古今書院〕、「文字よりも古いコミュニケーション手段」と称されることがあるように、表現手法として人類に重宝されてきた〔柴崎(2008):34ページ〕。
== 概要 ==
地図の具備すべき条件として、(1)距離、(2)面積、(3)角、(4)形の正確さと、(5)明白さ・理解しやすさ等の要素があるとされる〔靑野寿郎・保柳睦美監修『人文地理事典』 p.38 1951年 古今書院〕。実用の地図は測量の結果を紙上に展開して地形・地物・説明文字を付して完成させた実測図と、実測図の成果や各種資料により編集原図を作製し製図・製版・印刷を経て出版される編纂図に大別される〔。ただ、地球回転楕円体扁球)である。平面的な小地域を図化した実測図においては上の条件を実用的な程度にまで満足させることができるが、球面の影響の出る大地域を図化した編纂図においては投影法縮尺などの点から上の条件を満たしきれないため読む際に注意を必要とする場合がある〔。
地図の製作と収集能力を買われ、アメリカ合衆国連邦政府に登用された〔竹内・杉浦 編(2001):316ページ〕イザイア・ボウマンは「地図は地理的ないろいろの象徴の中で最も普遍性のある、また最も目立ったものである」と述べ、地理学における地図の重要性を説くと同時に、地理学は単なる「分布の科学」ではないとし、地理学における地図の限界にも言及している〔灰谷(1958):17 - 18ページ〕。ボウマンの指摘した地図の役割を要約すれば、分布の明示・測定の具象化・関連し合うものを同時に表現することの3点となる〔灰谷(1958):20ページ〕。
地図では情報の多くが地図記号で表されているが、地図の種類または国ごとに統一され決められている。ただし地形図以外のもの(道路地図やガイドマップなど)においてはこのような規格には沿っていないものが多い。さらに鉄道路線図のように接続関係のみを重視し幾何学的正確性を無視したものもある〔先駆的な例としてロンドン地下鉄路線図がある〕。
現在では、地図のデジタル化が進み地図上に多くの情報をあわせて持つことができるようになっている(地理情報システム(=GIS)参照)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Map 」があります。



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