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立山カルデラ[たてやまかるでら]
立山カルデラ(たてやまカルデラ)は、富山県南東部の立山とは別にその近くにある立山火山の一部である。 2007年に、富山県では魚津埋没林と共に、日本の地質百選に選定された。 == 地理 ==
カルデラの広さは、東西およそ6.5km、南北およそ5.0km。立山火山の崩壊と侵食によってできた。 以前、立山カルデラは弥陀ヶ原に広く厚く分布する火砕流が噴出したことにより、火山山頂部周辺が陥没して生成した「陥没カルデラ」であると考えられていたが、現在では「侵食カルデラ」であると考えられている〔藤井昭二:立山侵食カルデラの形成と崩壊 砂防学会誌 Vol.49 (1996-1997) No.6 P3-8〕〔野崎保、菊川茂:立山カルデラの形成と深層崩壊の歴史 -鳶泥と国見泥- 日本地すべり学会誌 Vol.49 (2012) No.4 p.196-203〕。そのため、地質調査所主任研究官の中野俊など、カルデラとは呼びたくないと言明する研究者もいる。なお、カルデラ内には、泥鰌池や多枝原池、刈込池などといった小さな湖沼(主に堰止湖)も点在し、一部の湖沼では、過去に放流されたニジマスやフナなどが定着し、自然繁殖を繰り返している。また、カルデラ内には、立山温泉と呼ばれる温泉が湧出している箇所もある。かつては、温泉旅館も存在し、登山客や砂防ダム建設の作業員などに利用されていたが、度重なる水害などにより荒廃し、現在は廃湯となっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「立山カルデラ」の詳細全文を読む
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