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童学寺 : ウィキペディア日本語版
童学寺[どうがくじ]

童学寺(どうがくじ)は、徳島県石井町にある真言宗善通寺派別格本山の寺院。山号は東明山(とうめいざん)、本尊は薬師如来。空海(弘法大師)学問所の由緒から学業成就の寺として広く知られる。四国別格二十霊場二番札所。四国三十六不動尊霊場十一番札所。
== 概要 ==
『阿波志』等に伝える寺伝によれば、飛鳥時代行基が創建したという。奈良時代末から平安時代にかけ空海が7歳から15歳まで当寺で書道密教などを学び、『いろは四十八文字』を創作したと伝わる。その由緒から寺号を童学寺と称するようになったとされる。弘仁6年(815年)、空海が42歳のときに再び当寺を訪れて伽藍を整備し、自らが彫刻した薬師如来、阿弥陀如来、観音菩薩、持国天、毘沙門天、歓喜天を安置したという〔歴史上の人物である空海は、15歳の時、おじの阿刀大足について学んだことは知られるが、それ以前の少年時代のことはほとんど不明である。また、「いろは歌」については、「上代特殊仮名遣」との関係から、空海作であることは否定されている。〕。
童学寺の近くには「石井廃寺跡」(徳島県指定史跡)という奈良時代前期にさかのぼる寺院跡が存在し、これが童学寺の前身ともいわれている。石井廃寺跡からは、金堂、三重塔などの建物跡が検出されており、東に塔、西に金堂が建つ、法起寺式伽藍配置であった。
正和元年(1312)津茂・松家両氏の発願により大規模な修繕が行われたことが、現存する棟札からわかっている。
天正年間(1573年 - 1592年)長宗我部元親の兵火を受けて全山焼失したが、元禄年間(1688年 - 1704年)に肥後の国より来錫した僧堪霊により再建された。
安政5年(1858)昌平校教授であった安積信が童学寺の縁起を撰して碑文を建立している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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