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第3宮古島台風(だい3みやこじまたいふう、昭和43年台風第16号、国際名:デラ〔Della〕)は、1968年(昭和43年)9月に宮古島付近を通過して大きな影響を与え、その後鹿児島県に上陸して西日本に大雨をもたらした台風である。宮古島は、2年前の1966年に第2宮古島台風に襲われたばかりであった。 == 概要 == * 1968年9月12日、サイパン島の東海上で熱帯低気圧発生。 * 9月17日、沖ノ鳥島の南南東の海上で台風第16号となった。 * 9月22日、宮古島付近を通過した。この日、宮古島の南南東約250kmの海上で最も発達し、中心気圧930ヘクトパスカル、最大風速55m/sに達した。 * 宮古島では、最低海面気圧942.5ヘクトパスカル、最大風速54.3m/s、最大瞬間風速79.8m/s(日本の観測史上3位)を観測した。 * 9月24日、鹿児島県串木野市付近に上陸した。上陸直前の中心気圧は955ヘクトパスカルであった。 * 台風は、上陸後急速に勢力が衰え、長崎県西方海上で熱帯低気圧に変わった。上陸後は、佐賀県から長崎県にループ状に向きを変えるといった、9月下旬の台風としては異常経路であった。 * 台風の北上に伴って、西日本の南海上にあった前線の活動が活発となった。停滞前線の活動は、台風が衰えた後も活発だった。九州・四国地方では、9月23日から27日にかけて記録的な大雨となった。三重県尾鷲市では806.0mmの日降水量を観測したが、これは、従来の記録684mm(1945年6月6日)を更新する記録であった。 気象庁は、台風第16号を「第3宮古島台風」と命名した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第3宮古島台風」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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