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第4回20か国・地域首脳会合(だい4かい20かこく・ちいきしゅのうかいごう、別名:G20首脳会合、G20金融サミット、G20トロント・サミット、)は、2010年6月26日・27日にカナダオンタリオ州トロントのメトロ・トロント・コンベンション・センターで開催されたG20首脳会合である。 サミットでは、財政改革の進捗状況の評価や持続可能な景気刺激策の展開、また国際的な銀行税の導入、および自由貿易の推進などについて話し合われ、G20の参加国から21名の代表者に加え、6つの招待国の指導者および8つの国際機関の代表者がに参加した。 サミット開催に先立ちホスト国カナダのスティーヴン・ハーパー首相は、世界不況が長引き景気刺激策が期待されていることを念頭に、トロントサミットのテーマは「回復と新たな始まり」となるだろうと述べた。G20サミットの直前にあたる2010年6月25日・26日には第36回G8サミットがオンタリオ州マスコーカ地域(ムスコカ)のハンツビルで開催される予定であったことから、ハーパー首相は当初6月26日・27日のG20サミットもそのままハンツビルで開催しようと考えたが、事務局側からこれだけの規模の訪問団や報道関係者を受け入れるには街が小さすぎるとの指摘もあり、G20サミットはトロントで開催されることとなった。 サミット開催にあたり、カナダ各地域の警察官からなる統合治安部隊 (ISU) が組織され、サミット期間中のトロント中心部の警備を担った。G8サミットと併せたこの治安維持活動はカナダ史上最大の規模であり、また最高額の活動でもある。警備に加え、インフラ整備や歓迎費用など、サミットの準備に掛かった費用の総額はおよそ8億5800万カナダドルにのぼる。 == 議題 == サミットで話し合われるべき議題について、G20各国の間では意見に食い違いがみられた。進行中であった世界的不況や欧州の政府債務危機からの回復はサミットの主要な議題であったが、サミット首脳の間ではこれらの問題に取り組むにあたりどのような戦略をとるかで意見が分かれていた。欧州連合 (EU) 側は財政緊縮政策をとって赤字を削減するべきと唱えたが、対照的にアメリカは経済成長を下支えするために景気刺激策を継続する重要性を説いた。サミットでEU諸国は財政支出を予定通り削減し予算の均衡化を図ると説明したが、中国、インド、およびアメリカは代案として経済不況の悪影響を緩和するため財政出動の規模を増額し景気を刺激する案を支持した。EU側はまた、国際的な銀行税、ロビン・フッド税の導入も提案したが、アメリカとカナダはこの案に反対した。その他、アフリカおよび他途上国に対する国際的開発と継続的な援助も懸案議題として取り上げられた。招待国の一部からはイスラエルのガザ地区封鎖 や北朝鮮の核開発問題を非難する声もあがり、またアメリカからはアフガニスタンの政治腐敗および治安問題が提起された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第4回20か国・地域首脳会合」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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