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『第55回NHK紅白歌合戦』(だい55かいNHKこうはくうたがっせん)は、2004年(平成16年)12月31日にNHKホールで行われた、通算55回目のNHK紅白歌合戦。19時30分 - 21時20分および21時30分 - 23時45分にNHKで生放送された。 == 概要 == *名前表示はここ3年間司会・審査員・応援ゲスト並びにポップス歌手は角ゴシック体、演歌歌手は楷書体という風に分けられていたが、今回は全てゴシック体であった。 また、歌詞テロップの書体が前回と違うものであった(前回までは歌詞テロップに写研のナールが使われていたが、今回ではフォントワークスのスーラが使われていた)。 *番組側は韓国ドラマ『冬のソナタ』の出演者であるペ・ヨンジュンとチェ・ジウにゲスト出演のオファーを送ったが、両者いずれも辞退した〔http://web.archive.org/web/20041228174136/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2004/12/28/02.html〕。 *アテネオリンピックに出場した選手らが、応援ゲストとして多く出演。 *ORANGE RANGEは、沖縄県沖縄市の空港通りで行われた年越しイベントの会場から中継で出演した。 *ショーコーナーで、出場歌手が旗揚げ対決をする「紅あげ白あげ紅白ハタ合戦」が行われたが、視聴者から多くの批判が集まった。また、このコーナーの進行役を務めた和田アキ子は「(この企画を)考えた方は相当疲れているんでしょうね」「民放なら考えられない」とリハーサルの時点で報道陣から受けた取材に皮肉を述べている。 *ジョン・健・ヌッツォはこの年の大河ドラマ『新選組!』の主題歌「新選組!メイン・テーマ」を歌唱。ただ同作の主演を務めた香取慎吾が属するSMAPは今回出場を辞退している。曲前には前川清と氷川きよしが隊員服を着て審査員席に登場し、中村勘九郎(後の中村勘三郎)と滝沢秀明(タッキー&翼。滝沢は香取の後輩である)に話をふる場面があった。 *特別審査員を務めた橋田壽賀子が番組内で応援ゲストのコロッケに感想を求められた際(美川憲一の歌唱後)、「知ってる歌が一つもない」と述べる一幕があった〔『週刊文春』2005年1月13日号〕。また橋田は番組終了後に舞台袖で報道陣の取材を受けた際には、「大トリの小林幸子さんの「雪椿」だけ知っていた」と発言している。 *第1部後半において、出場歌手で「上を向いて歩こう」が大合唱された。 *1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災から10年を迎えるということで、前川清が「そして、神戸」を第46回(1995年)以来9年ぶりに歌唱した。ゴスペラーズもコーラス参加した。 *第1部のラストは夏川りみが担当し、3年連続で「涙そうそう」を歌唱。同一曲の3年連続歌唱は第28回(1977年) - 第30回(1979年)における千昌夫の「北国の春」以来2例目、紅組歌手では初めて。 *韓国出身歌手のイ・ジョンヒョンとRyuが直接対決となり話題を呼んだ。 *ゆずの「栄光の架橋」(アテネオリンピックのNHK中継テーマソング)の歌唱前には、アテネオリンピックの体操競技で金メダルを獲得した選手一同が実況を担当した刈屋富士雄と共に登場した。 *白組トリはこの年歌手デビュー40周年を迎えた五木ひろしが担当し、「雪燃えて」(金曜時代劇『最後の忠臣蔵』主題歌)を歌唱。 *紅組トリおよび大トリは小林幸子(同じくこの年歌手デビュー40周年。小林は2回目の紅組トリ且つ自身初の大トリ担当となる)の「雪椿」。今回で小林が大トリに起用された理由はこの年10月23日に発生した新潟県中越地震の影響によるもの(小林は新潟県新潟市中央区出身である)。豪華な衣装で知られる小林は、派手な衣装を封印し、視聴者やファンから「残念」という声が多く見られた。紅白での披露を予定していた衣装については、2005年1月25日放送の『NHK歌謡コンサート』で小林が改めて披露した。 *曲順発表前、『スポーツニッポン』(2004年12月24日付)が小林の大トリ内定を報じていた〔http://web.archive.org/web/20041225001117/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2004/12/24/04.html〕。 *優勝は紅組。紅組の優勝は今回を最後に第62回(2011年)まで途絶えることとなった。また、紅組歌手の大トリ起用は今回を最後に第65回(2014年)までなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第55回NHK紅白歌合戦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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