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第78回全国高等学校野球選手権大会決勝 : ウィキペディア日本語版
第78回全国高等学校野球選手権大会決勝[だい78かいぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんたいかいけっしょう]
第78回全国高等学校野球選手権大会決勝(だい78かいぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんたいかいけっしょう)は、1996年8月21日阪神甲子園球場において愛媛代表・松山商業高校熊本代表・熊本工業高校との間で行われた第78回全国高等学校野球選手権大会決勝戦である。延長11回の熱戦となり、延長10回裏にサヨナラ負けの大ピンチを救った「奇跡のバックホーム」は、球史に残る名場面として今も語り継がれている〔「(あの夏から:上)逃した本塁、今つかむ 奇跡のバックホーム 高校野球」、朝日新聞 西部朝刊、2014年6月29日、39頁。〕。
== 試合前 ==
決勝戦は松山商対熊本工と古豪同士の対決となった〔「[96夏甲子園]21日優勝戦 古豪対決、決戦の水曜日」、毎日新聞 大阪朝刊、1996年8月21日、22頁。〕。松山商は水口栄二佐野重樹らを擁した第68回以来10年ぶり8回目の夏の大会決勝進出〔。熊本工は、川上哲治エースだった第23回以来、59年ぶり3回目の決勝進出で、熊本県勢初の夏の優勝を目指した〔「第78回全国高校野球選手権大会=決勝戦見どころ 打線上昇の松山商 食い止めるか熊本工投手陣 甲子園」、熊本日日新聞 朝刊、1996年8月21日。〕。決勝で愛媛代表と熊本代表が戦うのは初めてであり、松山商と熊本工の対戦も初めてであった〔「風を切る2つの白球、再現・熊本工VS松山商(11)=熊本工・園村淳一投手 2回から必死に投げた」、熊本日日新聞 朝刊、2006年8月11日。〕。ともに公立校同士の決勝戦は、2006年の時点でこの試合が最後となっている〔津川晋一「伝説のバックホーム 最後の公立校決戦-10年後の邂逅」、矢崎良一企画『甲子園 歴史を変えた9試合』、小学館、2007年4月4日発行、165頁。〕。この年の春の大会では鹿児島実が優勝しており、熊本工には史上初の九州勢春夏連覇がかかっていた〔「[夏の高校野球]熊本工、「九州春夏連覇」に挑戦 重圧無縁のナイン」、毎日新聞 西部朝刊、1996年8月21日。〕。
決勝戦は、投攻守のいずれも松山商が優位に立つと見られた〔「第78回全国高校野球<第14日>優勝戦展望 総合力で松山商、接戦なら熊本工」、毎日新聞 東京朝刊、1996年8月21日、15頁。〕。主将で三番の今井康剛、6打点を上げている四番・渡部真一郎、打率4割5分5厘の五番・石丸裕次郎のクリーンアップトリオを中心に打線が好調な松山商を、熊本工の左腕・園村淳一がどう抑えるかが注目された〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「第78回全国高等学校野球選手権大会決勝」の詳細全文を読む



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