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第一種超伝導 : ウィキペディア日本語版
臨界磁場[りんかいじば]
臨界磁場(りんかいじば、Hc)とは、超伝導状態を破壊してしまう磁場の値のこと。外部からの磁場が臨界磁場より強くなければ、超伝導体はマイスナー効果により磁場を排除するが、磁場が臨界磁場を超えると超伝導状態ではなくなってしまう。磁場の反応の違いから超伝導体には第一種超伝導体第二種超伝導体の二種類がある。第二種超伝導体はHc1とHc2の2つの臨界磁場を持つ。これからは以下の項目で述べる。
==概要==
臨界磁場は1913年にヘイケ・カメルリング・オネスによって発見された。彼は(Pb、転移温度7.2K(ケルビン))線をコイル状に巻いて電磁石を作り、強力な磁場を発生させようと試みた。鉛合金線を長さ1cm、直径8mmの管に千回巻いてコイルにし、転移温度まで下げて電流を流したところ、0.8A(アンペア)以上の電流を流せなかった。それ以上の電流を流すと、超伝導状態が壊れてしまったからである。これにより、鉛コイルが作り出した磁場により超伝導状態が壊れたのだと考えられ、その磁場の値を臨界磁場とした。
臨界磁場Hcは転移温度Tcではゼロである。温度Tの下降と共に大きくなる。転移温度Tcとの間に経験的に
:
Hc(T)=Hc(0)\left(1-\left(\frac\right)^2\right)

のような関係がある。転移温度、臨界磁場、臨界電流は互いに密接に関係している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「臨界磁場」の詳細全文を読む



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