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反芻[はんすう] 反芻(はんすう、rumination)は、ある種の哺乳類が行う食物の摂取方法。まず食物(通常は植物)を口で咀嚼し、反芻胃に送って部分的に消化した後、再び口に戻して咀嚼する、という過程を繰り返すことで食物を消化する。 == 反芻動物 == 反芻を行う動物を反芻動物(Ruminant)といい、ウシ・ヤギ・ヒツジ・キリン・バイソン・シカ・ヌー・アンテロープ(以上は反芻亜目)・ラクダ・ラマ(ラクダ亜目)が含まれる。これらはいずれも偶蹄目であるが、近年、霊長類のテングザルが反芻に極めて類似した行動を行うことが発見された。〔Matsuda I, Murai T, Clauss M, Yamada T, Tuuga A, Bernard H, Higashi S.Regurgitation and remastication in the foregut-fermenting proboscis monkey(Nasalis larvatus). Biol Lett. 2011 Mar 30. 外部リンクも参照のこと〕従来、偶蹄類中でも反芻亜目とラクダ亜目はどちらも反芻をすることから特に近縁と考えられていた。しかし近年の研究ではラクダ亜目は偶蹄類の中でも最も早くに分岐し、偶蹄類の中では反芻亜目とは遠縁な関係にあることが判明してきた(ラクダ類より、反芻をしないイノシシ類やカバ・クジラ類の方が反芻類により近い関係にある)。そのため両者の反芻の獲得は平行進化の結果と考えられている。 反芻動物の胃は4つの部屋から出来ており、それぞれ第一胃(こぶ胃:ルーメン、ミノ)、第二胃(蜂の巣胃:レティキュラム、ハチノス)、第三胃(葉胃:オマスム、センマイ)、第四胃(しわ胃:アボマスム、ギアラ)という〔但し、ラクダは第三胃が無く、計3室から成る。〕。
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ruminant 」があります。
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