|
第三の位置(だいさんのいち、、サードポジション)とは、対立している既存の2つの立場に対しての、3番目の立場。政治思想の分野では、通常は資本主義と共産主義の両方への反対を提唱する立場で、革命的な国家主義またはナショナリズム的な要素を持つものが多い。第三の位置を主張した主要な例にはファシズム、ナチズム、民族ボルシェヴィズム、ネオ・ファシズムなどがある。また類似の概念には第三の道がある。 第三の位置の提唱者の多くは、政治的スペクトル上の自分自身の位置を、政治的シンクレティズムではなく、「左右の超越(止揚)」としている。第三の位置は、生産手段の所有を、国民や民族の間に、可能な限り幅広く分配しようとする〔〔〔〔〔〔〔。 == 例 == === ドイツ === ワイマール共和国期には、政権に対する保守革命側と極左の共闘から「第三の位置」運動が発生し、これが現在の「第三の位置」の原型となった。 ドイツ社会民主党から転向して「第三の位置」の指導者となったエルンスト・ニーキッシュ (Ernst Niekisch)は、極右と極左の共闘による直接行動で資本主義、帝国主義の打倒を主張し、これを民族ボルシェヴィズムと規定した。ワイマール期のドイツにおいてこの運動は後のナチス左派や、ドイツ共産党ハンブルク支部から分派したドイツ共産主義労働者党(Kommunistische Arbeiterpartei Deutschlands) らの民族共産主義(Nationalkommunismus)等に繋がり、クルト・フォン・シュライヒャーも一時期その動きを政権内に取り込む様画策するが失敗し、長いナイフの夜で保守革命家、ナショナル・ボルシェヴィスト、ナチス左派らが粛清され壊滅的な打撃を受ける。 今日では、この流れを受け継ぐQuerfront(クロスフロント、横断戦線)が、シオニズムやグローバリゼーションへの反対・平和運動で活動を続けている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第三の位置」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|