翻訳と辞書
Words near each other
・ 第三次国際連合アンゴラ検証団
・ 第三次大覚醒
・ 第三次奴隷戦争
・ 第三次対仏大同盟
・ 第三次山東出兵
・ 第三次性徴期、大塚くん!
・ 第三次日韓協約
・ 第三次桂太郎内閣
・ 第三次産業
・ 第三次産業活動指数
第三次英蘭戦争
・ 第三次観音寺城の戦い
・ 第三次近衛声明
・ 第三次防衛力整備計画
・ 第三次領土拡大遠征凱旋記念 『国王生誕祭』
・ 第三次領土拡大遠征凱旋記念 国王生誕祭
・ 第三歩兵師団
・ 第三段作戦
・ 第三海堡
・ 第三清徳丸事件


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

第三次英蘭戦争 : ウィキペディア日本語版
英蘭戦争[えいらんせんそう]
英蘭戦争(えいらんせんそう、)は、17世紀後半の3次にわたるイングランドネーデルラント連邦共和国(オランダ共和国)の戦争であるが、18世紀の戦争も同様に呼ばれる。
17世紀始めには英蘭両国はカトリックスペインポルトガル勢力に対して協力関係にあったが、オランダ東インド会社の実力がイギリス東インド会社を上回り、1623年アンボイナ事件を契機に、イングランドは東南アジア東アジアから撤退せざるを得なくなった。香料貿易を独占したオランダにはアジアの富が流入し〔チューリップ・バブル1637年)の解説も参照。〕、イングランドでは反オランダ感情が高まった。
戦争は海戦が中心で双方とも相手方の本土に侵攻することはなく、いずれも中途半端な結果に終わった。イングランドは3次にわたってオランダと開戦し、オランダ経済に大打撃を与えたが、皮肉にも1688年名誉革命により、かつて敵対したオランダ統領ウィレム3世をイングランド王ウィリアム3世として迎えることとなる。
18世紀に行われた第四次英蘭戦争により、オランダの国力は疲弊し、海上交易における優勢を失った。マクミラン国際地域研究センター所長を務めるスティヴン・パインクスのような多くの高名な歴史家達は、この戦争を17世紀の一連の戦争と原因が異なるので、一緒にしないほうが良いとしている。
歴史家によっては、イギリスとバタヴィア共和国の戦争、およびナポレオン時代のホラント王国との戦争を、それぞれ第五次、第六次英蘭戦争と呼んでいる。
== 第一次英蘭戦争 ==

1651年に制定された航海条例をきっかけに、1652年から1654年にかけてオリバー・クロムウェルイングランド共和国ネーデルラント連邦共和国(オランダ)の間で戦われた。イングランド艦隊は東インドなどからアジアの富を満載して帰国するオランダ船団をイギリス海峡で襲撃し、拿捕し始めた。このため当初はイギリス海峡の制海権が焦点となった。
当時オランダの造船能力は世界最高水準にあり、オランダ製の大型軍艦は既に輸出商品として確立されていたが、常設の大艦隊を保有しない方針であること、小型艦中心のオランダ艦隊は大型艦中心のスペイン艦隊に常に勝利し続けたこと、通商ルートの保護のためには小型艦の数をそろえたほうが便利等の理由により、ブルジョワ政治家たちは大型軍艦建造を承認しなかった。また、オランダの沿岸は水深が浅いため、喫水が深くなる大型艦が運用しづらいというどうしようもない事情もあった。
これに対してイングランド側はよく装備された大型軍艦を投入、単縦陣という戦術でオランダ海軍と拮抗した。ヨハン・デ・ウィットら一部の進歩的政治家や現場の海軍士官たちは大型艦の必要性に気づいていたが、対応は遅れた。1652年から1653年にかけてオランダのマールテン・トロンプ提督は、ロバート・ブレイク率いる優勢なイングランド海軍に対して奮戦したものの装備の差はどうすることもできず、ややで敗北しながらで勝利したが、対するイングランドはで勝利、重傷を負ったブレイクと交代したジョージ・マンクがでオランダ海軍を破り、デン・ハーグ沖のでトロンプは戦死してオランダはイギリス海峡の制海権を失い、オランダ船団はスコットランドの北を大きく迂回してオランダ本国に帰国しなければならなかった。
イギリス海軍はオランダ諸港の封鎖を続け、貿易立国のオランダは大打撃を受けたと言われているが、本当のところは大した損害は蒙っていない。イングランドの護国卿となっていたクロムウェルは、理想主義的なプロテスタント英蘭の対等な合邦論を唱え、1654年に和議に応じウェストミンスター条約が成立、戦争は終わった〔友清、P22 - P24、小林、P174 - P187。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「英蘭戦争」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Anglo-Dutch Wars 」があります。



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.