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第二新神戸トンネル : ウィキペディア日本語版
阪神高速32号新神戸トンネル[はんしんこうそく32ごうしんこうべとんねる]

阪神高速32号新神戸トンネル(はんしんこうそく32ごうしんこうべトンネル)は、兵庫県神戸市中央区雲井通から、同市北区山田町に至る阪神高速道路の路線である。路線名は主要神戸市道生田川箕谷線。阪神高速道路株式会社が管理する高速道路の路線のひとつとされているが、後述のとおり神戸市道路公社から移管された経緯から、50cc超125cc以下の小型自動二輪車(原付二種)も通行可能であるなど、自動車専用道路ではない。
北行きの「新神戸トンネル」および南行きの「第2新神戸トンネル」の2本のトンネルから成っており、阪神高速道路が管理している〔新神戸トンネル、国認可 10月1日運用開始 - 神戸新聞(2012年6月30日付、同年7月18日閲覧)〕。
== 概要 ==
神戸市中心部と神戸市北部や三田市などを結ぶ兵庫県道15号神戸三田線(通称「有馬街道」)の深刻な慢性渋滞を解消する目的のバイパス道路として建設され、六甲山地西部を南北に縦断している。
道路のほとんどはトンネルで、道路の延長は北行・南行ともに8.5kmであるが、トンネル部分は北行が7.9km、南行が8.1kmにおよぶ〔新神戸トンネル有料道路 - 神戸市道路公社(2012年9月16日閲覧)〕。主体となる六甲山地を貫通するトンネルは北行が「新神戸トンネル」、南行が「第2新神戸トンネル」〔で、市町村道のトンネルとしては日本最長である。また、六甲山地の南側、新神戸駅付近より南は生田川に沿って国道2号まで路線が伸びるが、この区間も大半は川の両岸を地下トンネルで通過する。なお、北行は一部山麓バイパスと路線を共有しており、新神戸トンネルに入ってすぐの場所で同バイパス西行のトンネルが分岐している。
料金所箕谷出入口(箕谷JCT)にあり、北行き・南行きともここで料金を徴収している。全線でETCが利用可能である。なお、道路法第46条を根拠として5km以上の長大トンネルのため危険物積載車両は通行禁止となっている〔外部リンク(阪神高速道路「新神戸トンネルがかわります」)より。(2013年7月6日閲覧)〕。トンネル内の制限速度は60km/h、布引と箕谷JCT付近間の制限速度は40km/h(南行の新神戸駅出口付近は30km/h)である。
阪神高速で唯一の自動車専用道路でない(標識も青色となっている)路線で、50cc超125cc以下の小型自動二輪車(原付二種)も通行が可能(50cc以下の原動機付自転車(原付一種)は通行不可)である。ただし、箕谷料金所以遠の7号北神戸線は自動車専用道路となるので小型自動二輪車は乗り入れできない。
鉄道トンネルである北神急行北神線の北神トンネルが並行している。同トンネルは先行して貫通した第2新神戸トンネル工事で使用した先進坑などを活用することにより建設費用を圧縮している。
トンネル内の換気は、新神戸トンネル(北行)では横流換気方式で、第2新神戸トンネル(南行)はジェットファンで行われている。前者と同じ構造をもつ他の道路で発生した事故(2012年12月の笹子トンネル天井板落下事故)を受けて阪神高速が実施した取付ボルトなどの緊急点検において異常は無かったことが報告された〔神戸長田トンネル、ボルト8本に不具合 阪神高速 - 神戸新聞(2012年12月8日付、同月9日閲覧)〕が、後に同トンネルの天井板を2014年度の緊急修繕事業として撤去する方針であることが発表された。
トンネルからの湧水は、神戸市の上水道の水源としても利用されている〔1.ぼくたちが使う水はどこから来るの? (vol.13 〜暮らしをうるおす水~神戸の水道・下水道〜) - こうべ市政なび(神戸市、2013年7月6日閲覧)〕。また、対面通行時代の南行き車線側に天然水が湧出しており一般利用者も汲みることが可能だったが、後に利用できなくなった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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