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第二次子音推移(だいにじしいんすいい)とは、西ゲルマン語群のうち、6世紀頃スイスやオーストリアなどのドイツ語圏南部で発生、北上しつつ、9世紀頃までにドイツ語圏のほぼ中央で停止した、高地ドイツ語に起きた音韻変化である。グリムの法則で知られる第一次子音推移に引き続いて起きたため、この名がある。 この変化によって、無声破裂音が語頭や子音のあとで破擦音になり、それ以外の環境では摩擦音になった。 */p/ → /pf/ または /f/ */t/ → /ts/ または /s/ */k/ → /kx/ または /x/ また上記以外にもう一つ推移が発生している。 */d/ → /t/ この変化を経験している現代ドイツ語と、経験していない英語・オランダ語とのあいだでこの音韻対応を見ることができる。 *英 sheep、蘭 schaap - 独 Schaf *英 ten、蘭 tien - 独 zehn *英 book、蘭 boek - 独 Buch *英 day、蘭 dag - 独 Tag ==関連項目== *ゲルマン語派 *グリムの法則(第一次子音推移) *ヴェルナーの法則 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第二次子音推移」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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