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笹ヶ峰峠[ささがみね]
笹ヶ峰(ささがみね)は、四国山地西部に属する山である。また古来から旧土佐街道(北山越)の峠でもあり、笹ヶ峰峠(ささがみねとうげ)と呼ばれる。四国山地西部には他に日本二百名山に選定されている同名の笹ヶ峰が存在し、共に四国百名山に選定されている〔『四国百名山』 山と溪谷社、2000年〕。 == 概要 == 周囲には東側に三傍示山(1,158m)、西側に橡尾山(1,222m)など、より高い山が位置し、明確なピークではないため笹ヶ峰自体は山としては際立った存在ではない。しかし古来より旧土佐街道の土佐国と伊予国にまたがる急峻な峠道であり、交通の要衝でもあった。「土佐街道」は伊予側の呼称で、土佐では「北山越」と呼んだ。 古代は太政官道、江戸時代中期、すなわち享保3年(1718年)以降は土佐藩の参勤交代の街道であった〔『分県登山ガイド 愛媛県の山』 山と溪谷社、1996年〕。この峠道の愛媛県側である新宮村の上り口は急坂の狭路で難所であり、武士は坂を下る折に脇に差した刀のさや尻がつかえ、腹に廻して通行せざるを得なかったため、腹包丁と呼ばれている〔『角川日本地名大辞典』 角川書店、1981年〕〔国土地理院 地図閲覧サービス ウオッちず 〕。道の駅霧の森の傍には土佐藩主、山内公が宿泊した馬立本陣の門と石垣が面影を残す。幕末には坂本龍馬や板垣退助らもこの峠道を越えたとされる〔。1964年(昭和39年)には笹ヶ峰の西側に県道5号線の笹ヶ峰隧道が開通し、1987年(昭和62年)には高知自動車道の笹ヶ峰トンネルが開通した。 山頂付近の愛媛県側登山道から三傍示山や塩塚峰などを望む眺望の利く場所もあるが、山頂は眺望はない。山頂は名称通り下草としてスズタケが自生し、ブナ林に覆われる。山頂から南西側へ約200m離れた地点に四等三角点「笹ケ峰」が設置され、1,015.99mとなっている〔国土地理院 基準点成果等閲覧サービス 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「笹ヶ峰峠」の詳細全文を読む
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