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笹子トンネル天井板落下事故(ささごトンネルてんじょうばんらっかじこ)は、2012年12月2日に山梨県大月市笹子町の中央自動車道上り線笹子トンネルで天井板のコンクリート板が約130m の区間にわたって落下し、走行中の車複数台が巻き込まれて9名が死亡した事故である。 「笹子トンネル天井板落下事故」の呼称は国土交通省〔中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故関連情報 - 国土交通省道路局〕 やトンネルを管理する中日本高速道路(NEXCO中日本)〔中央自動車道 笹子トンネル天井板落下事故に伴う通行止めについて - NEXCO中日本公式サイト内〕 が用いている呼び名だが、報道機関などでは、笹子トンネル事故、笹子トンネル崩落事故、笹子トンネル天井板崩落事故 などの名でも報じられている。 日本の高速道路上での事故としては、1979年に静岡県の東名高速道路で発生した日本坂トンネル火災事故や、2012年4月29日に群馬県の関越自動車道で発生した関越自動車道高速バス居眠り運転事故などを死亡者数で上回り、死亡者数が史上最多の事故となった。 == 概要 == 2012年12月2日午前8時5分頃(JST)、東京方面に向かう上り線トンネルの大月市側出口から約1700m付近で、トンネルの天井である横5m、奥行1.2m、厚さ約8cmと9cm、重さ約1.2tほどのコンクリート板およそ270枚(中壁を含む) が138m にわたってV字型に折り重なるように崩れ落ちた〔。事故発生時に走行中であった自動車3台が下敷きとなり、うち2台から発火した〔。トンネル内で火災が発生してレスキュー隊が現場に向かえないほどの黒煙が上がったうえ、トンネル内の煙除去装置が作動しなかったため火災による煙の排出ができず、トンネル内部に高温の煙が充満した。 崩落現場で下敷きとなっていたレンタカーのワゴン車からは20代の男女5名の焼死体が発見されたほか〔、普通乗用車(車種不明)から70代の男女と60代の女性が焼死体となって発見された。また、トラックを運転していて崩落に巻き込まれた食品卸売会社勤務の50代の男性は携帯電話で同僚に助けを求めていたが、救出時には既に死亡していた。 事故発生翌日の12月3日まで救助活動が行われ、計9名の死亡が確認された。また、重軽傷者は2人となった〔。 山梨県警察本部は3日未明、業務上過失致傷罪で捜査を始め、大月警察署に捜査本部を設置した。大月署は4日午前にNEXCO中日本の本社、八王子支社および同支社大月保全・サービスセンター、9月にトンネル内の点検を実施した中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京など計6カ所を家宅捜索し、これまでの点検状況など安全管理態勢について捜査した。また、トンネルの構造に詳しい大学教授ら専門家数人にも立ち会いのもと、トンネル内で現場検証を行った。さらに、トンネル内の監視カメラの映像を押収して解析を進めた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「笹子トンネル天井板落下事故」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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