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等エントロピー過程 : ウィキペディア日本語版
等エントロピー過程[とうえんとろぴーかてい]
等エントロピー過程(isentropic process)とは、系のエントロピーが一定な熱力学過程〔Van Wylen, G.J. and Sonntag, R.E., ''Fundamentals of Classical Thermodynamics'', Section 7.4〕〔Massey, B.S. (1970), ''Mechanics of Fluids'', Section 12.2 (2nd edition) Van Nostrand Reinhold Company, London. Library of Congress Catalog Card Number: 67-25005〕。任意の可逆断熱過程は等エントロピー過程であることを証明できる。
== 背景 ==

熱力学第二法則によれば次が成り立つ。
:\delta Q \le TdS
ここで、\delta Qは加熱によって系が獲得するエネルギー量、Tは系の温度dSはエントロピーの変化量である。等号があるのは、可逆過程の場合を意味している。可逆等エントロピー過程では、外部との熱エネルギーのやりとりがないので、断熱過程でもある。非可逆過程の場合、エントロピーは増大する。したがって系から熱を奪う(冷却する)ことで内部エントロピーを一定に保ち、等エントロピーな非可逆過程とする。したがって、非可逆等エントロピー過程は断熱過程ではない。
非可逆過程の場合、等エントロピー変化は周囲の環境からその系を熱的に「絶縁」することでなされる。温度はエントロピーの熱力学的共役変数であり、したがって共役過程は等温過程である。等温過程では系は外界(恒温槽)と熱的に「接続」されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「等エントロピー過程」の詳細全文を読む



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