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キン肉バスター(キンにくバスター)は、ゆでたまごによる漫画『キン肉マン』とその続編『キン肉マンII世』、およびそれらを原作としたアニメに登場する必殺技の名称。 作中では主に主人公キン肉マンとキン肉万太郎が使用する。実際のプロレスでも用いられることがある。 頭上で逆さに持ち上げた相手の両腿を手で掴み、相手の首を自分の肩口で支える。この状態で空中から尻餅をつくように着地し、衝撃で同時に首折り、背骨折り、股裂きのダメージを与える。相手を逆さまに肩口に乗せるように抱え上げる体勢はブレーンバスターと似ているが、頭部や背部をマットに叩きつける投げ技であるブレーンバスターとは異なり、技の種類としては関節技に近い。キン肉マン自身「関節を痛めつける技」と発言した。 == バリエーション == ; キン肉バスター(五所蹂躙絡み) : キン肉マンがプリンス・カメハメから伝授された48の殺人技の一つ。主な使い手はキン肉マンとその息子のキン肉万太郎。単独で使用する場合、キン肉マンは主にフィッシャーマンズスープレックス、万太郎はネックブリーカーの体勢から相手を持ち上げて技を掛ける。『キン肉マンII世』の冒頭においては、五所蹂躙絡み(ごところじゅうりんがらみ)の名称も与えられ、キン肉族の家宝となっている。 : 強靭な腰の力と肩・腕力が必要で、テリー・ザ・キッドが使おうとした際は父親のテリーマンから「あれはキン肉族の強靭な筋肉があるからこそ出来る技」と説明されている。ただし『キン肉マン』「夢の超人タッグ編」や『キン肉マンII世』「究極の超人タッグ編」ではカメハメ(の霊)に師事したテリーマンも使用した〔マッスル・ドッキングに入るための技の一部として使用。〕。 : この技が初めて使用されたのは超人オリンピック ザ・ビッグファイト決勝戦における対ウォーズマン戦であり、首折り・背骨折り・股裂りの三大技を集約した完璧な必殺技と評される。 : 実際には「首のフックが甘い」などの弱点があり、「首のフックをはずす(ネック・エスケープ)」や後述のバッファローマン版キン肉バスター破り・リベンジバスター〔37-164ページ〕、遠心力で回転させて上昇し屋根に炸裂させる新・キン肉バスターなど、複数の返し技で破られている。この弱点を克服するため、キン肉マンや万太郎および彼らの好敵手であるアシュラマン、スカーフェイスらが自分の技として取り込み、改良に挑戦している。その結果、様々なバリエーションが生み出された。 :; 新キン肉バスター(ネオキン肉バスター) :: 「7人の悪魔超人編」の対バッファローマン戦で初使用。バッファローマン版・キン肉バスター破りで体勢を入れ替えられたキン肉マンが、「火事場の逆噴射」で回転し両手で上昇気流を起こすことで天井に着地する。 :; ダブル・キン肉バスター ::# キン肉マンの必殺技。「7人の悪魔超人編」対バッファローマン戦で使用。新キン肉バスターとキン肉バスターを連続して掛ける荒業で、バッファローマンを含めた7人の悪魔超人との戦いに終止符を打つフィニッシュ・ホールドとなった。 ::# W・キン肉バスターとも表記。2人の対戦相手に同時にかける技。『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』において、ブタ肉マンに扮したカオスが、人間である一等マスクとロビンマウスに対して使用。当時のカオスは「体重の軽い人間がタイミングよく乗っかってくれるから可能な技」(つまり、技をかけるのには相手の協力が必要)と語っていた。なお、TVアニメ版のED「キン肉マンボ」ではキン肉マンがキン骨マン・イワオに対して同様の技をかけていた。 ::# 後述のバスターバリエーションPART5も「究極の超人タッグ編」においてW(ダブル)キン肉バスターと呼ばれている。 :; 口さけキン肉バスター :: キン肉マンが「黄金のマスク編」対スニゲーター戦で使用。相手の両腿ではなく上顎・下顎を掴んで技をかけ、口を引き裂く。 :; サイドキン肉バスター :: キン肉マンの技。「黄金のマスク編」の対悪魔将軍戦で使用。ロープの反動を利用して横方向に飛び、競技場の壁にぶつける。相手にロープを掴まれ、掛け手と受け手を逆転されることで返された。 :; アルティメット・スカー・バスター :: スカーフェイスの必殺技。キン肉バスターの体勢から自分の両脚を跳ね上げ、相手の首を三角絞めのように捉えて落下する。首のフックが甘いという弱点を克服し、また三角絞めの効果を加えて首へのダメージも大きくなっている。完成度は高く、一部のキン肉バスターの回避技が通用しない。再生アシュラマンに破られるまで「バスター中のバスター」と注目され恐れられていた。 :; ターンオーバー・キン肉バスター :: キン肉万太郎の必殺技。通常のキン肉バスターとは相手の体の向きを前後逆に入れ替えた状態で技をかける。 :; マッスル・G(-グラヴィティ) :: キン肉万太郎の必殺技。相手を捉えて落下するまではキン肉バスターと同じだが、降下中に火事場のクソ力を発動させることにより、強烈なG(加重)が加わり、相手の身体が強風を受けたヨットの帆のように反り返る。その状態で相手の両腕も脚で挟み込んで着地する(その際、双方の身体でアルファベットの「G」を形作っている)。 :: その威力はキン肉バスターの三つの効果に加え、両腕と肋骨をへし折り、内臓にもダメージを与えるほど。後述のマッスル・エボルシオンの一部としてのマッスル・Gを見たテリーマンの感想は「キン肉バスターが極める五箇所(首・背骨・腰骨・左右の大腿骨)に加え肋骨と内臓を極める七個所極め」。 :: また、従来のキン肉バスターの弱点であった首からの脱出(そもそもロックする部位は首ではなく両腕)やバッファローマンやアシュラマン式の腕や脚を使うバスター破りも、不自然な体勢と強烈な重力のため行なえない。現時点では究極のキン肉バスターの進化系となっている。 ; 阿修羅バスター(別名「トリプルキン肉バスター」) : アシュラマンの必殺技。6本の腕をフル活用して相手の両腿のみならず両腕・両足首まで完全にフックし、キン肉バスター返しやネオキン肉バスターに移行できないようにする。また、キン肉バスターの三要素に足首折りとチキンウイングアームロックも加わり、相手の四肢にもダメージを与える。しかし首のフックが甘い点はキン肉バスターと同様で、キン肉マン戦ではその弱点を突かれて回避された。 :; 改良阿修羅バスター :: アシュラマンの必殺技。「夢の超人タッグ編」の対ニュー・マシンガンズ戦でジェロニモに使用。阿修羅バスターの改良型で、従来の弱点である「首のロックの甘さ」を克服するため、一対の腕は相手の両腿ではなく頭を掴んで技をかける(着地時には冠の突起で相手の頭を串刺しにする)。 :: 技の精度は上がったものの、相手の頭のロックに意識を集中してしまうため、威力が落ちていると『キン肉マンII世』で説明されている。 :; アルティメット・阿修羅バスター :: 再生アシュラマンの必殺技。阿修羅バスターのさらなる改良型で、6本の腕で相手の両腕・両腿・両足首を掴んだ上でアルティメット・スカー・バスターと同様に両脚を相手の首に絡めて落下する。上記のような精度や威力の低下といった弱点も克服された、阿修羅バスターの集大成ともいえる強力な技。現時点で一度しか破られていない。 :; ブラッドユニット阿修羅バスター ::完璧超人始祖のジャスティスマン戦で使用。改良阿修羅バスターのフックを外された直後、6本の腕をすべて使って頭を掴み、落下時のヘッドバットによる脳天破壊のみに特化させたもの。実質的にはバスター技からかけ離れているが、阿修羅バスターからの派生技なのでその名を冠している模様。「ブラッドユニット」は仲間の悪魔超人から借りた腕で繰り出す点に由来する。技を決めることには成功したが、ジャスティスマンの強固な頭部には通じなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キン肉バスター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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