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筏 : ウィキペディア日本語版
いかだ

いかだ(筏・桴)は、木材など浮力を持つ部材を、などで結びつけた、水上構造物である。
航行や養殖の目的に用いられており、用途に応じて船舶または浮きの集合体とみなされる。
== 特徴 ==
一般的な構造の船舶は、全体の構造として水を押しのけた空間を確保しており、その量(トン数排水量を参照)と等しい浮力を得たうえで運用されている。その一方、いかだは構造的に浮力を生みだすのではなく、いかだを構成する個々の部材が生む浮力にのみ依存して運用されている。そのため、いかだは積載量において劣る。しかし平面構造を取り得るなど、構造上の制約が少ないという利点を持っている。
木造船と木製いかだを例にとると、両者は木材という水に浮く同じ部材を持つものの、利用する浮力の生みだし方が全く異なる。木造船は全体の構造として水を排した空間を作り、それが生み出す浮力を利用し、部材の木材自体が持つ浮力以上の貨物の積載量を以て運用されている。そのため浸水してその空間が失われた場合、(貨物その他を捨てない限り)沈没してしまう。一方で、木製いかだは木材自体が持つ浮力にのみ依存して運用されており、そもそも個々の木材の浮きとしての能力以上の貨物を積むことができず、浸水による沈没という現象も起きない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「いかだ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Raft 」があります。



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