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筑波山(つくばさん)は日本の関東地方東部、茨城県つくば市北端にある標高877mの山。西側の男体山(標高871m)と東側の女体山(標高877m)からなる。雅称は紫峰(しほう)。筑波嶺(つくばね)とも言い、茨城県のシンボルの一つとされている〔『』p4〕。 == 概要 == 富士山と対比して「西の富士、東の筑波」と称される。茨城県の県西地方からの眺めが美しいとされる〔『世界大百科事典』(平凡社 2007年)の「茨城県」の項より〕。全域が水郷筑波国定公園に指定された保護エリアであり、中腹から山頂付近は特別保護地区(自然公園法)に指定され、樹木および木竹以外の植物の損傷・植栽、動植物の捕獲・採取、たき火、リード無しのペット散歩などの行為が禁止される。『万葉集』にも詠まれ、日本百名山、日本百景の一つとされる。百名山では最も標高が低く、開聞岳(標高924m)とともに1000m未満の山。独立峰にみえるが、実際には八溝山地最南端の筑波山塊に位置する〔かつては阿武隈高地にも含められていたが、現在では別の山系とされる(参考文献:東京大学出版会『日本の地形4 関東・伊豆小笠原』4ページ 貝塚爽平ほか編、2000年発行)。〕。火山と誤解されることもあるが〔川辺禎久"筑波山 - 火山学者に聞いてみよう -トピック編- "日本火山学会(2011年8月5日閲覧)〕、実際には火山ではなく、隆起した深成岩(花崗岩)が風雨で削られて形成されたとされる。なお、山頂部分は斑れい岩からなる。 高さは長らく876mとされていたが、1999年に最高点の877mに変更された〔"百名山・二百名山登山記録写真 "(2015年1月9日閲覧)〕。 筑波山は石岡市および桜川市にもまたがる。男体山・女体山山頂には筑波山神社の本殿があり、山腹には拝殿がある。『常陸国風土記』には筑波山の神が登場する。筑波山神社拝殿には坂東三十三箇所25番札所の筑波山大御堂(中禅寺)が隣接する。筑波山は、ガマの油売りの口上などでも知られる。山中には巨石、奇石、名石が数多く散在し、それぞれに名前がつけられ、多くの伝説を生み、それらに対する信仰が今日でも受け継がれ、山そのものが「神域」として崇められている(県指定遺跡)。開山以来、「結界」が張られており、荒れた時代もあったが、現在でも「霊山」であり山の万物が「神体」とされている。「夜間は男体・女体の神々が御幸ヶ原に出現する」ため「二人の遊楽を妨げてはならず入山しない」とする文化がある。 関東平野を一望するロケーションの良さからアマチュア無線用中継局・筑波山レピータもある。関東平野の北東部にあることと、同平野では希有な独立峰的な山であることから、気象観測や無線通信の上でも重要な拠点とされ、山頂付近には数多くのアンテナが存在する。1893年に山頂付近で気象観測を開始した後に筑波山測候所が置かれ、2006年からは筑波大学による筑波山気象観測ステーションとして男体山頂にて観測を行っている。 筑波山からは富士山の美しい景観を眺められるため、2005年に関東の富士見百景に選定された。2007年、日本の地質百選に選定。 旧日本軍では「真珠湾攻撃を実施せよ」を命じる隠語は「ニイタカヤマノボレ(新高山登れ)」であったが、「直ちに帰投せよ」を表す隠語は「ツクバヤマハレ(筑波山晴れ)」であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「筑波山」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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