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管 啓次郎(すが けいじろう、1958年 - )は、日本の比較文学者、詩人。 == 概要 == 明治大学理工学部および大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系教授(コンテンツ批評、映像文化論)。他に東京大学、成城大学、立教大学、学習院大学、早稲田大学、名古屋市立大学、神戸大学、清泉女子大学でカリブ海文学、チカーノ文学、フランス語圏アフリカ文学、アメリカインディアン文学、異文化コミュニケーション論、翻訳文化論、トラヴェル・ライティング、翻訳演習といった分野の非常勤講師を務めてきた。 1985年、赤間啓之、鈴木雅雄、前田礼とともに同人誌「Méli-Mélo」を創刊。同誌には後に今福龍太、旦敬介、細川周平、港千尋らが参加した。1987年には雑誌「GS 楽しい知識」のトランスアメリカ特集号を生井英考、伊藤俊治、武邑光裕、石井康史、今福龍太、旦敬介とともに編集。その後ながらくハワイおよびアメリカ合衆国西部各地に住む。カリブ海フランス語文学研究者として「オムニフォン・エグジログラフィ」という概念を提唱し、多言語性と亡命・移住の経験を背景にした世界文学を早くから論じている。 エッセー、批評的散文の書き手としては以下のような評価がある。 英文学者・翻訳家・京都大学教授の若島正は『本は読めないものだから心配するな』をヒュー・ケナー『機械という名の詩神』と並べ「いずれも小さな名著と呼ぶにふさわしい。そして他の誰にも真似できない点で共通している」と論じている〔毎日新聞「2009年・この3冊」より〕。また小説家・批評家・元東京大学教授の松浦寿輝は「管啓次郎は、ここ半世紀ほどの日本文学が所有しえた最高の文章家の一人であるというのがわたしの考えだ」と述べている〔毎日新聞夕刊、2010年10月26日〕。さらに小説家・仏文学者・早稲田大学教授の堀江敏幸は「管啓次郎は、批評を紀行にしてしまう思想の一匹狼、もしくは詩的なコヨーテだ」と評している〔FIGARO japon、2011年2月号〕。 2011年の東日本大震災を機に、31名の作家たちのアンソロジー『ろうそくの炎がささやく言葉』を野崎歓とともに編集。さらに小説家の古川日出男、音楽家の小島ケイタニーラブとともに朗読劇『銀河鉄道の夜』を制作し、各地で上演した。この朗読劇には2012年から翻訳家の柴田元幸が加わり、4人体制で春と秋の東北ツアーを行った。この活動の全容はドキュメンタリー映画『ほんとうのうた 朗読劇「銀河鉄道の夜」を追って』に記録されている。〔http://milkyway-railway.com/movie/,『ほんとうのうた 朗読劇「銀河鉄道の夜」を追って』〕 2013年、演出家・高山明が主宰するPort Bの演劇プロジェクト「東京ヘテロトピア」にテクスト監修の立場で参加。小野正嗣、温又柔、木村友祐とともに東京のアジア系住民たちの物語を執筆した。また小説家・リービ英雄をめぐるドキュメンタリー『異境の中の故郷』(大川景子監督)をプロデュースした。〔http://ikyou-kokyou.jimdo.com/,『異境の中の故郷』〕 詩人としての評価も国際的に高まっており、2010年1月にはスタンフォード大学、2012年8月にはスロヴェニア、2013年9月にはセルビア各地、2014年9月にはアルバニア、10月にはリトアニアで、招待朗読を行っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「管啓次郎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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