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箱ティッシュ : ウィキペディア日本語版
ティッシュペーパー

ティッシュペーパー()とは、薄く柔らかいのうち、難水溶性の日用品(衛生用品)である。ティッシュまたはティシューまたはテッシュティシュとも略される。ティッシュとは「織物」のことで、金糸を布のように織ったものを「ゴールドティッシュ」と呼び、それを重ねるときに間にはさみ込む薄い紙を「ティッシュペーパー」といったことに由来する。
英語では “” という。代表的な商標を用いて “” と言われることも多い。“” というと、包装トレーシングに用いる半透明の薄い紙(薄葉紙)のことを指す。
なお、日本では「ティシュペーパー及びトイレットペーパー」として家庭用品品質表示法の適用対象とされており雑貨工業品品質表示規程に定めがある。
== 特徴 ==

大きさはおおむね20cm四方で、1枚あたりが薄く柔らかく作られた紙である。主に鼻をかんだり化粧をぬぐうなどで使われる。柔軟性に富み素材としても柔らかいため、美術品・工芸品などの小物の包装に使われる場合もあるなど、日用品であることから様々に利用されている。一般的には水に浸しても紙全般のようにほぐれないような加工が施されており、トイレに流さないようにという注意書きがあるが、外出中にトイレでも使えるように、水に溶けることをパッケージなどに謳う製品もみられる。
ほとんどが2枚一組になっているのは、1枚ずつの製造では薄さのために機械での大量生産が困難になり、また、2枚分の厚さのティッシュでは柔らかさが失われてしまうからである〔日本製紙クレシアFAQ 〕。また、紙にはざらざらな裏面と肌触りの良い表面があり、2枚の紙の裏面を合わせ表面を外に出すことで、どちらの面も肌触りを良くしている〔王子ネピアQ&A 〕。
概ね柔らかく皮膚を拭くのに適しているが、販売促進用として街頭配布されるものの中には質が劣るものがあり、そのようなものは連続して使用するに適さない。一般的な性質のティッシュでも花粉症などで鼻水が頻繁に出るような場合に使いすぎると、鼻の下の皮膚が荒れてしまうため、一般品よりさらに柔らかいものや保湿成分を含ませたものなど高級品も用意されている。
製品によって差別化戦略的な意味合いから様々な機能性を持たせている製品も多く、前述の柔らかさを追求した製品や肌辺りがよい製品のほか、香りや模様といった付加価値を追加した製品も少なくない。
色は純白あるいはそれに近い色であることが一般的だが、薄く着色されているもの、おみくじなどが表面に印刷されているものもある。
トイレットペーパーとの特徴の違いであるが、トイレットペーパーは、ティッシュペーパーよりパルプ繊維の品質が不安定な紙であることが多く湿潤紙力増強剤を添加していないなどの理由もあってに浸すと繊維がほぐれ分解し易い。対してティッシュペーパーは、水に浸しても簡単にはほぐれないようになっているため、便器を詰まらせる危険がある。このため製品のパッケージにもトイレで使用できない旨が但し書きとして添えられている。
なお「水に溶けにくい(ほぐれにくい)」という性質はあるが、洗濯機など水流を利用した強い力で揉み解すことを繰り返すと、流石に千切れてばらばらになる。しかしそれでも、トイレットペーパーが見た目では白濁した水溶液(正しくは水中をパルプの繊維が漂っている状態)になるところを、難水溶性であるティッシュペーパーでは断片が目に見えて残る。こと洗濯機で誤って洗濯物と一緒に洗ってしまった場合は、この断片が洗濯物に絡みつくこともある。製品の程度によって「どの程度強いか」はまちまちであるため一概にどの程度の断片になるかは違う。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ティッシュペーパー」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tissue paper 」があります。



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