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箱罠[はこわな] 箱罠(はこわな、英語:box trap)とは、野生動物(主に哺乳類)を捕獲する際に用いられる箱状の罠のことである。
== 概要 == 箱罠には多種多様なデザインのものがあるが、基本的な仕組みとして、地面に置いた侵入口のある箱状の構造物に動物が入り込むと、作動装置の働きにより侵入口が閉じて動物が閉じ込められ生け捕りにするという点は共通している。作動装置としては侵入した動物が踏み板を踏むと侵入口の扉が落ちるものが一般的で、扉には返しが付いていて中からは開けることはできない。箱罠内に動物を誘因するためには、その捕獲対象動物に合った餌が利用される。捕獲した動物は、麻酔で不動化されて外に出すか、箱罠ごと運ぶかして移動させる。 箱罠は、地形や気象といった環境、対象動物、目的に応じて材質や形状、作動装置(トリガー)にさまざまな改良が加えられる。例えば、罠を目立たなくさせるためにカモフラージュを施すなどがある。さらに、中に閉じ込められた動物の体力が消耗したり、暴れることで傷ついたりするのを防ぐ用途で、柔らかい素材や保温材を用いて補強したりすることもある〔哺乳類標本の取り扱いに関するガイドライン 〕。箱罠内に長時間拘束されることは動物にとって非常に負担が強いことであり、適度な見回りが求められる〔。これに関連して、箱罠の落とし戸がはずれると発信機によって離れた位置にある受信機(携帯電話など)に作動したことを知らせる通知が届くような改良も行われる〔。 箱罠で捕獲される動物は、クマやシカなどの大型哺乳類からキツネなどの中型哺乳類、ネズミなどの小型哺乳類までと多岐にわたる。箱罠は野生動物の研究や保全管理、害獣や外来種の駆除、負傷した動物の保護などの目的で用いられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「箱罠」の詳細全文を読む
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