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米糠発酵物(こめぬかはっこうぶつ)とは、米を精米した際に、白米の副産物として得られるヌカを発酵させたものである。主成分はヌカであり、一般的には肥料となるほか、一部の成分が機能性食品として検討されている。 == 肥料 == 米糠を発酵させたものは、肥料として利用することができる。米糠の肥料要素、窒素・リン酸・カリの比率 (%) は、2.12 : 4.76 : 1.07であり〔 玉川大学・総合生物環境情報センター・「肥料成分」からの引用〕、バランスは良いが、含有する脂肪等の分解により異臭を発したり、有機酸が発生するため、一般に油粕、腐葉土、木炭、籾殻等と混ぜて発酵させる〔 島根県農業技術センター〕ことにより、ボカシ肥として施肥することが多い。 米糠およびその発酵物の土壌への添加により、センチュウ由来の病害が抑制されることが経験的に知られていた〔 沖縄農業 40(1), 59-67, 2007-03, 沖縄農業研究会〕〔 沖縄農業 37(1), 21-28, 2003-07, 沖縄農業研究会〕。これは、米糠の発酵菌および、発酵により生成された物質が、線虫に対して有害であるためであり、''Rhabditis terricola'', ''Panagrellus'' sp., ''Meloidogyne incognita''の3種の線虫を用いた実験では ''Pseudomonas''属、''Achromobacter''属細菌による発酵物が、線虫に対する高い殺性を持つことが確認されている〔 千葉大学園芸学部学術報告 8, 13-23, 1960-12-31〕。 File:Meloidogyne incognita.jpg|ネコブセンチュウ ''Meloidogyne incognita'' File:Meloidogyne chitwoodi op Wortel Amsterdamse Bak maiswortelknobbelaaltje.jpg|ネコブセンチュウの被害を受けたニンジン 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「米糠発酵物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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