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粗塩 : ウィキペディア日本語版
塩[しお]

(しお)は、塩化ナトリウムを主な成分とし、海水乾燥岩塩の採掘によって生産される物質。塩味をつける調味料とし、また保存(塩漬け・塩蔵)などの目的で食品に使用されるほか、ソーダ工業用・融氷雪用・水処理設備の一種の軟化器に使われるイオン交換樹脂の再生などにも使用される。
日本の塩事業法にあっては、「塩化ナトリウムの含有量が100分の40以上の固形物」(ただし、チリ硝石カイニットシルビニットその他財務省令で定める鉱物を除く)と定義される(塩事業法2条1項)。
== 製法 ==

塩は大きく分けて以下の4つの原材料から作られる。
; 岩塩
: 岩塩を採掘する。主にヨーロッパ北アメリカにて行われる。岩塩はその昔、海であった土地が地殻変動により地中に埋まり海水の塩分が結晶化し地層となったものである。岩塩の製法は溶解採掘法と、乾式採掘法に分かれる。溶解採掘法は一度水に溶かし、煮詰めて塩を取り出す。不純物が少なく欧米では食用として一般的に用いられる製法である。一方、乾式採掘は直接掘り出す方法で、不純物が混じりやすく、また硬いので食用には適さない。
; 海塩(天日塩など)
: 塩田において天日製塩法で作る。西ヨーロッパメキシコオーストラリアなど。海塩は主に天日製塩法で作られる。この製塩法は、海水を塩田に引き込み、1〜2年程度の期間で塩田内の細分化された濃縮池を巡回しながら太陽と風で海水を濃縮していき採塩池で結晶化した塩を収穫する方法である(メキシコやオーストラリア・ヨーロッパの沿岸地域に多い)。なお、アメリカの一部の州や韓国では好塩菌混入などの問題から天日塩の直接の食用使用を制限ないし禁止している。
; 海水
: 海水をいったん濃縮した後に煮詰める。イオン交換膜製塩法・揚浜式製塩法・瞬間結晶など。
; 湖塩
: 塩湖などから採取する。
; その他
: 過去には食塩泉の温泉水からの製塩(塩井)も行われていた。日本では長野県鹿塩温泉などで行なわれていた。

世界の塩の生産量は2008年で2億650万トンと言われておりそのうち天日塩が約36%である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「塩」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Salt 」があります。



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