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増粘剤(ぞうねんざい)または粘稠剤(ねんちゅうざい)とは、液体の粘性を高めるために混入する添加物の総称である。 増粘剤は、粘度を高め、またゾル・ゲルの安定性を良くする(分離を防止する)ために食品、化粧品、医薬品、その他の工業製品に広く用いられている。食品に添加されているものは増粘安定剤とも呼ばれている。ゲル化のために液体に添加するものもあり、この場合はゲル化剤と呼ばれる。 食品に添加されるものには、動物性のもの(ゼラチン等)と植物性のもの(多糖類やセルロースの化学的誘導体等)とがあり、ハムの肉などの結着剤として使用されることもある。 医薬品では、有効成分が所望する場所に留まり易くしたり、成分の連続性を維持したり、液体中に固体粒子を均等に分布させるためなどに添加される。例えば、目薬で目の表面に薬剤が留まり易くするために添加される。また嚥下力が衰えた人の食事用に液体に添加する「とろみ剤」がある。 建築分野ではコンクリートに増粘剤(分離低減剤)を添加して作った軽量コンクリートがある。 兵器分野では、ガソリンに増粘剤で粘性を持たせたものをナパームと呼ぶ。またスラリー爆薬で成分の連続性を維持するために増粘剤が添加される。 == 関連項目 == * 増粘安定剤・ゲル化剤 * 混和材料 * コロイド・分散系 * 粘土 * とろみ en:Thickening agent 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「増粘剤」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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