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精神分裂症 : ウィキペディア日本語版
統合失調症[とうごうしっちょうしょう]

統合失調症(とうごうしっちょうしょう、、、、SZ)とは、思考、知覚、感情、言語、自己と他者の感覚、これらの歪みによって特徴付けられる症状を持つ精神障害の一つ〔。一般的には幻聴幻覚、異常行動などであるが〔、罹患者によって症状のスペクトラムも多様である。エミール・クレペリンオイゲン・ブロイラークルト・シュナイダーが共通して挙げている当該疾患の特徴的で頻発の症状は「思考途絶(連合障害)」と「思考化声(自生思考)」である。日本では2002年平成14年)まで、精神分裂病(せいしんぶんれつびょう)と呼ばれていた〔呼称変更の経緯 - 日本精神神経学会 〕。

統合失調症は、精神病理学あるいは臨床単位上の精神障害の診断・統計カテゴリーの一つである。この疾患群は、自閉症状と連合障害(認知障害)を基礎疾患とする、複数の脳代謝疾患群と考えられている。各症状が同根の神経生物学的基礎を有するか否かは、現在のところ全く不明である。発症のメカニズムや根本的な原因は解明されておらず、また、単一の疾患ではない可能性が指摘されており、症候群である可能性がある。様々な仮説が提唱されているものの、未だに決定的な定説の確立を見ない。

有病者数は世界で2100万人(男性1200万人、女性900万人)程で、患者は一般人口より死亡率が2.0-2.5倍ほど高い。成人の年間有病率は0.1 - 7.5%、生涯有病率は0.1 - 1.8%と世界保健機関は報告している。世界の障害調整生命年()のうち約1%を占める。
精神疾患としては深刻なもの()に位置づけられるが、治療可能な病気でありながら、患者の大部分(2人に1人)は受診につながっていない〔。この疾患の担当診療科は精神科であり〔統合失調症 - 関西医科大学付属枚方病院 〕、精神科医が診療に当たる。世界保健機関は、低中所得国を対象とした改善計画 を開始し、クリニカルパスおよび診療ガイドラインを作成し公開している〔。

== 症状 ==
統合失調症に共通する症状は、精神分裂症(精神機能の分裂症)と呼ばれる状態で、思考感情がまとまりにくくなる。自閉や連合障害からくる脳の疲弊によって、一部の患者では特徴的な幻覚や妄想を発症する頻度が少なくない。そのため、罹患者が本来有している知的水準や身体能力から期待される役割遂行能力が顕著に障害されることがあり、回復には治療や社会的援助が必要とされる。
認知情動、意欲、行動、自我意識など、多彩な精神機能の障害が見られる。大きく陽性症状陰性症状の二つがあげられ、他にその他の症状に分けられる。全ての患者が全ての症状を呈するのでないことに注意が必要である。
WHOによる国際的予備研究によれば、最も多く見られる症状は幻聴や関係念慮でり、患者の約70%に認められた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「統合失調症」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Schizophrenia 」があります。



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