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十津川大水害[とつかわだいすいがい] 十津川大水害(とつかわだいすいがい)は、1889年(明治22年)8月、熊野川(十津川)流域で起きた大規模水害である。奈良県吉野郡十津川郷(現十津川村)に壊滅的な被害をもたらした。十津川の大水災、熊野川大水害、熊野川大洪水、紀和水害もしくは紀和大水害〔十津川探検 西村皓平 〕〔十津川探検 池本楳吉 〕(紀は紀州《紀伊の国・和歌山県》、和は和州《大和の国・奈良県》、なお実際の死者数は和歌山県の方が奈良県より5倍多い)などとも呼ばれる。 == 気象状況 == 秋雨前線が日本付近に停滞しているところへ、台風が南海上から接近、8月18日から19日にかけて和歌山県から奈良県南部の範囲に大雨をもたらした。台風は19日午前6時過ぎに高知県東部に上陸し、まっすぐ北上して四国地方及び中国地方を縦断、20日に日本海に抜けた〔京大防災研究所年報第27号B-1 平野昌繁ほか〕〔国土交通省 新宮川水系河川整備基本方針 〕。 和歌山県の記録によると、20日午前3時頃から西南風が強く吹き、711mbの低気圧に風速40mをともなって県下に襲来、雨は9月7日まで降り続いた〔和歌山河川国道事務所 紀の川のむかし 明治・大正時代 〕。記録に残る和歌山県での最大雨量は20日に現田辺市元町で観測した日雨量901.7mm、時間最大雨量は169.6mm〔〔和歌山県土整備部河川・下水道局河川課 〕。奈良県吉野地方では19日の雨量は1,000mmを越え時間雨量は130mmと推定されている〔『十津川水害と北海道移住』P12〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「十津川大水害」の詳細全文を読む
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