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紀有常 : ウィキペディア日本語版
紀有常[き の ありつね]
紀 有常(き の ありつね、弘仁6年(815年) - 貞観19年1月23日877年2月13日))は、平安時代初期から前期にかけての貴族刑部卿紀名虎の子。官位従四位下周防権守
== 経歴 ==
左京の出身。少年の頃から仁明天皇に奉侍し、左兵衛大尉を務めた。
嘉祥3年(850年文徳天皇即位すると、蔵人左近衛将監に任ぜられ、引き続き天皇の身近に仕える。翌仁寿元年(851年従五位下昇叙し、左馬助に任ぜられる。のち文徳朝では、右兵衛佐右近衛少将左近衛少将武官を歴任した。またこの間の斉衡2年(855年)に従五位上に昇叙されている。
しかし、文徳朝末の天安元年(857年)5月に左少将から伊勢権守へと地方官に転任、同年9月に少納言侍従と再度京官を兼務するが、翌天安2年(858年)2月には肥後権守と今度は遠国の地方官に転じた。
清和朝では、貞観7年(865年刑部権大輔を経て、下野権守信濃権守と東国の地方官を務めた。貞観15年(873年正五位下と18年ぶりに昇叙され、貞観17年(875年雅楽頭として京官に復す。貞観18年(876年)従四位下に昇叙され、翌貞観19年(877年)正月に周防権守と地方官に任ぜられるが、同月23日に卒去享年63。最終官位は従四位下行周防権守。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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