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紀諸人[き の もろひと] 紀 諸人(き の もろひと、生没年不詳)は、飛鳥時代末期・奈良時代の貴族。従五位下・紀国益の子?〔『尊卑分脈』では園益の子とし、園益は『続日本紀』の国益と同人との附註がある。〕。官位は従五位上・内蔵頭、贈正一位・太政大臣。光仁天皇の外祖父。 == 経歴 == 慶雲4年(707年)従六位上から従五位下に叙せられる。内蔵頭在任中の和銅2年(709年)3月陸奥・越後両国の蝦夷を征討するために征越後蝦夷副将軍に任ぜられる。同年8月征討を完了して征蝦夷将軍・佐伯石湯とともに帰朝、元明天皇に招かれて特別に恩寵を与えられた。同年10月志貴皇子の妃となっていた娘の橡姫(とちひめ)が白壁王を生んでいる。 没後の宝亀元年(770年)白壁王が即位(光仁天皇)したことから、宝亀10年(779年)天皇の外祖父として従一位を、延暦4年(785年)には桓武天皇の外曽祖父として正一位・太政大臣を追贈されている。
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