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生徒会の一存[せいとかいのいちぞん]

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生徒会の一存』(せいとかいのいちぞん)は、葵せきなによる日本ライトノベルシリーズ。イラスト狗神煌(いぬがみきら)。富士見ファンタジア文庫富士見書房)より2008年1月から2013年7月までシリーズが刊行された。
当初は各巻のタイトルに必ず付けられる「碧陽学園生徒会議事録」(へきようがくえんせいとかいぎじろく)をシリーズ名としていたが、長すぎて覚えにくいため第1巻のタイトル『生徒会の一存』がシリーズ名となった〔リリシアとの問答形式の記事「スクープ!? 暴かれる生徒会 碧陽学園生徒会議事録外伝の外伝」でのリリシアの回答より(『ドラゴンマガジン』2008年9月号、富士見書房、2008年、45頁)。〕。さらに短縮されて「生徒会シリーズ」〔『生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2』287頁、あとがき等。〕と呼ばれている。2012年12月時点で累計600万部を発行している。
== 概要 ==
私立高校・碧陽学園の生徒会の役員たちが生徒会室で繰り広げる駄弁を書き綴った連作短編小説。各話タイトルは「○○する生徒会」となるのが基本。
作中にメタフィクションが仕組まれており、「生徒会の優秀さを全校生徒に知らしめるため会長のくりむの命令で副会長の鍵が生徒会の日々を描いた小説を執筆し、富士見書房に掛け合って出版している」としてこの小説について言及される。第1期アニメ版では一話ごとに一ヶ月ずつ月が流れている。
作者自ら「4コマ小説」と評する〔『生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録1』26頁、38頁、186-188頁、202-203頁、266-267頁、265頁、あとがき。〕登場人物のコミカルなやり取りと、随所に織り込まれたパロディが特徴(特にハルヒドラゴンボールのネタが多い〔「スクープ!? 暴かれる生徒会 碧陽学園生徒会議事録外伝の外伝」で、「「ハ○ヒ」と「ドラ○ンボール」のネタが多い気がするのですが?」との質問が取り上げられている(『ドラゴンマガジン』2008年9月号、富士見書房、2008年、45頁)。回答でリリシアは否定している。〕)で、担当編集の中村昭子は、作品の読みどころについて「たくさんの物が詰まっていて、いろいろな楽しみ方が出来る作品」と述べている。作者によれば「大事件が起こって、日常を取り戻そうとする」というよくある話を逆転し、取り戻したかった価値のある日常を書くことを企図した小説である〔『このライトノベルがすごい! 2009』、18頁、25頁、70頁、84頁、85頁、87頁、88頁、89頁。〕。
本作の本編には編集部から要請された「続きの要素」として、各巻にプロローグとエピローグが挿入されており〔、生徒会を監視する「企業」の挿話を収める「企業編」は第5巻で完結〔『生徒会の四散 学園生徒会議事録4』〕〔『生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5』あとがき、330頁。〕、第6巻から最終巻である第10巻は卒業式前日から始まる生徒会の物語の終わりを描く「卒業編」となっている。
外伝には生徒会室内の出来事も話が多く収録されるものの、前半の巻は杉崎・椎名深夏の2年B組の出来事、後半は椎名真冬が在籍する1年C組の話が多く収録されているが、それに囚われず基本的には本編に収録されなかったサイドストーリーが多い。シリーズの読み進め方としては本編『碧陽学園生徒会議事録』シリーズと外伝・後日譚『碧陽学園生徒会黙示録』・『碧陽学園新生徒会議事録』を織り交ぜてシリーズの刊行年月日順に読み進めることを前提に構成されている。
本編である碧陽学園生徒会議事録「生徒会の一存」シリーズは2012年1月に全10巻をもって完結し、番外編である碧陽学園生徒会黙示録「生徒会の○○」シリーズは2013年7月に発売した第8巻である生徒会の祝日もって完結し、杉崎が3年生になったときの後日談(外伝)である碧陽学園新生徒会議事録「新生徒会の一存」シリーズも上下2巻で完結している。作者は2013年に発売した『生徒会の祝日』がシリーズ全体の完結である〔葵せきな『新生徒会の一存碧陽学園新生徒会議事録 下』、富士見書房、2013年、365頁〕と明言しているため、シリーズ全体で全20巻で完結となる(図鑑も含めれば21巻)。しかしもしかしたら戻ってくるかもしれないという発言後に残している。〔葵せきな『生徒会の祝日碧陽学園新生徒会黙示録 8』、富士見書房、2013年7月6日発行、300頁〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「生徒会の一存」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Student Council's Discretion 」があります。



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