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素電荷 : ウィキペディア日本語版
電気素量[でんきそりょう]

電気素量 (でんきそりょう、)は、電気量単位となる物理定数である。陽子あるいは陽電子1個の電荷に等しく、電子の電荷の符号を変えた量に等しい。素電荷(そでんか)、電荷素量とも呼ばれる。一般に記号 で表される。
原子核物理学化学では粒子の電荷を表すために用いられる。現在ではクォークの発見により、素電荷の1/3を単位とする粒子も存在するが、クォークの閉じ込めにより単独で取り出すことはできず、素電荷が電気量の最小単位である。
素粒子物理学では、電磁相互作用ゲージ結合定数であり、相互作用の大きさを表す指標である。
SIにおける電気素量の値は
である〔2014年CODATA推奨値〕。SIとは異なる構成のガウス単位系(単位: esu)での値は
である〔Particle Data Group〕。
== 電気素量の計測実験 ==
; 1897年 ジョン・タウンゼントの実験
: 電気分解によって生じる帯電した気体イオンの量と帯電量を測定し、電荷を算出した。
; 1898年 J.J. トムソンの実験
: 水蒸気をイオン化して、電流と水蒸気の質量から求めた。
; 1903年 ジョン・タウンゼントとH.A. ウィルソンの実験
: 水蒸気のイオンの電界中の落下速度から求めた。
; 1909年 ミリカンの油滴実験
: 油滴を使ったウィルソン実験を改良し、多くの誤差要因を排除した。当時の計測値は だったとされる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「電気素量」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Elementary charge 」があります。



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