翻訳と辞書 |
細胞膜ナノチューブ[さいぼうまくなのちゅーぶ]
細胞膜ナノチューブ (Membrane nanotube, cytoneme) は、細胞膜から作られる長くて細い管で、異なる動物細胞を接続する。この構造は非常に長くなることがあり、T細胞間では100μmに達する時もある〔。2種類のナノチューブが観察されている。1つ目はアクチンのみを含み、細胞間で細胞膜の一部を運ぶ直径が0.7μm以下のもの。2つ目はアクチンと微小管の両方を含み、小胞や細胞小器官等の細胞質構成物を運ぶ直径0.7μm以上のものである。 これらの構造は、細胞間通信、核酸の移動、HIVやプリオンのような病原体の拡散に関わっていると考えられている。この構造に初めて言及したのは1999年にセル誌に掲載された論文で、キイロショウジョウバエの羽の成虫原基の発達について研究したものであった。また、2004年にサイエンス誌に掲載された論文では、様々な種類の免疫細胞、また培養組織中の細胞同士を繋ぐ構造が研究された。 似たような構造で、原形質連絡と呼ばれるものは植物細胞同士、ストロミュールは色素体同士の間を繋ぐ。 また、細胞膜ナノチューブによる小胞輸送が量子ドットによりモデル化されている。 ==出典==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「細胞膜ナノチューブ」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|