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細菌性肺炎 : ウィキペディア日本語版
細菌性肺炎[さいきんせいはいえん]
:''肺炎全般にわたっては当該項目を参照のこと。
細菌性肺炎(さいきんせいはいえん)は細菌を原因とした肺の急性炎症であり、そのほとんどは肺胞性肺炎である。
== 概要 ==
一般的な市中肺炎と院内肺炎では起炎菌の種類が異なる。肺炎が気管支炎にとどまるか大葉性肺炎へと広がるかは、菌の毒力と宿主の抵抗力のバランスで決まる。市中肺炎では、肺炎球菌インフルエンザ菌が重要であり、院内肺炎の起炎菌としては緑膿菌クレブシエラなどが重要である。
また、MRSAの院内感染が問題となっている。MRSAは、院内肺炎の原因菌となりうるが、バンコマイシンなどの一部の抗菌薬以外、ほとんどの抗菌薬に耐性である。
肺炎の死亡率はとくに高齢者で高く、75歳を過ぎると急激に増加する。加齢に伴う唾液分泌量の低下は口腔内の病原性細菌の増殖をまねき、病原細菌を含んだ口腔‐咽頭分泌物のくり返される誤嚥は肺の細菌処理能力をこえ、肺炎を引き起こす。よって、口腔ケアにより口腔内を清潔に保つことが重要である。また、人工呼吸器や経管栄養チューブをつけている高齢の入院患者などでは胃液の誤嚥による肺炎も問題となる。
細菌性肺炎において、起炎菌・感受性を同定するには培養が必要となるが、治療開始を遅らせる事はできないので、喀痰グラム染色により、おおよその検討をつけて治療を開始することが多い。近年では迅速診断キットにより尿中肺炎球菌、尿中レジオネラ菌抗原検出ができるため、これらも参考とする。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「細菌性肺炎」の詳細全文を読む



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