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終了ステータス[しゅうりょうすてーたす] コンピュータプログラミングにおけるプロセスの終了ステータス(英: )またはリターンコード(英: )とは、子プロセス(または呼び出された側)が具体的な手続きや委任されたタスクを実行完了した際、親プロセス(または呼び出した側)に渡す小さな数である。DOSではこれをエラーレベル () と呼ぶこともある。 プログラムを実行するとき、オペレーティングシステム (OS) はプロセスと呼ばれる抽象的実体を生成し、その中にそのプログラムのための情報を保持する。UNIXやLinuxなどのマルチタスクOSでは、新たなプロセスは動作可能プロセスとして生成される。別のプロセスを生成するプロセスを「親プロセス」と呼び、生成された側を「子プロセス」と呼ぶ。子プロセスと親プロセスは同時並行的に動作する。子プロセスが実行完了したとき、システムコールを呼び出すことで終了する。このシステムコールが終了ステータスのコードを親プロセスに渡す役割を果たし、親プロセスはシステムコールでその値を受け取ることができる。 == 意味論 == 親プロセスと子プロセスの間で終了ステータスの意味について認識を合わせることができる。例えば一般に、子プロセスがゼロを返したとき親プロセスは正常終了だと判断する。終了ステータス以外にも、シグナルなどを使って親プロセスに子プロセスの終了時の状態を通知することは可能である。 どのようなコードを返すかは、プログラム毎に独自に決めている。一般に成功(正常終了)か失敗(異常終了)かを示すことが多い。関数やプログラムが返すコードの値で、失敗の原因を示すこともある。多くのシステムでは、値が大きければ大きいほどエラーの原因が深刻であることを表すようにしている。それとは別に、ビット毎に意味を持たせ、それらの論理和で終了ステータスを決定することもある。例えば、fsckがそのようにしている。 時には、終了ステータスをうまく設計し、呼び出した側のプログラムがそれをそのまま条件分岐のインデックスとして使うということも可能である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「終了ステータス」の詳細全文を読む
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