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『終物語』(オワリモノガタリ)は、西尾維新による青春怪異小説。〈物語〉シリーズの通巻15巻目として講談社BOXレーベルにて上巻が2013年10月23日に、通巻16巻目として中巻が2014年1月29日に、通算17巻目として下巻が2014年4月3日に刊行された。イラストはVOFANと針玉ヒロキ(雑誌掲載時のみ)が手掛けている。 == 概要 == 現代の怪異を描き、大ヒットした『化物語』のその後を描いた〈物語〉シリーズ・ファイナルシーズンの第三弾。『終物語』は当初は全1巻の予定だったが、作者の西尾が予定よりも多く書いたため、上下2巻構成、さらに上巻発売後には上中下3巻構成となった。「別冊少年マガジン」の2013年10月号には第一話の「おうぎフォーミュラ」と、雑誌掲載時限定の企画として、忍野扇から「読者への挑戦状」が掲載された。本作は犯人を当てる推理小説の体裁になっており、容疑者一覧表(各人の特徴コメント付き)と犯人を記入する頁が用意された。また、同誌に連載している漫画家の及川徹、押見修造、はっとりみつるによる犯人当ても掲載された。(上記の企画は単行本には収録されていない。) 上巻は時系列的には本シリーズの主人公である阿良々木暦(あららぎこよみ)の高校三年の10月下旬となっているが、彼の過去の事件が語られる。暦が少年時代に出会った数学の得意な少女・老倉育(おいくらそだち)に纏わるエピソードを忍野扇(おしのおうぎ)が聞き出し、それに纏わる謎を解く。 中巻は『傾物語』『鬼物語』から続く暦の夏休み最後の冒険の結末、400年振りに復活した忍野忍(おしのしのぶ)の最初の眷属・「初代怪異殺し」との対決が描かれている。時系列的には『猫物語(白)』後半部と同時進行であり、クロスオーバーする場面もいくつか登場している。 下巻は『暦物語』第十二話「こよみデッド」の続きの物語。阿良々木暦が迎えた大学受験当日の朝の、地獄の底における八九寺真宵(はちくじまよい)との再会、戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはらひたぎ)との高校生活最後のデート、そして忍野扇との最終決戦が描かれる。 単行本は講談社BOXで発売され、上巻には第一話「おうぎフォーミュラ」、第二話「そだちリドル」、第三話「そだちロスト」、中巻には第四話「しのぶメイル」、下巻には第五話「まよいヘル」、第六話「ひたぎランデブー」、第七話「おうぎダーク」が収録される〔「別冊少年マガジン 2013年10月号」P284 講談社刊 2013年。このとき中巻未発表のため「おうぎダーク」は第四話となっている。〕。なお、前作『暦物語』巻末での予告では『終物語 第完話「おうぎダーク」』とされていた。 上巻のパッケージイラストには忍野扇、中巻には臥煙伊豆湖、下巻には戦場ヶ原ひたぎが描かれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「終物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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