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終端速度(しゅうたんそくど、)とは、物体が重力または遠心力などの体積力と、速度に依存する抗力を受けるときに、それらの力がつりあって変化しなくなったときの速度である。終末速度、終末沈降速度とも呼ばれる。 == 運動方程式 == 球状の物体が重力により落下しながら浮力と空気抵抗を受けている場合を考える〔重力でなく遠心力場であれば重力加速度の代わりに遠心加速度を、また静止した空気中でなく運動する流体中であれば物体の速度の代わりに相対速度を用いればよい。〕。また仮定として、物体は単独で(他の物体があってもそれらからの影響を受けずに)運動しているとする。 このとき、物体の運動方程式は : となる。ここで、 * ρs :物体の密度 * ρf :空気の密度 * :物体の体積 * :物体の運動方向への投影面積 * ''d'' :物体の直径 * ''u'' :物体の速度 * ''g'' :重力加速度 * ''c''D :抗力係数 である。 抗力係数''c''D は : と表される。ここで、''Re'' は物体の速度を無次元化したレイノルズ数''Re'' であり、 : * μF :空気の粘性係数 s と定義される。この流れはレイノルズ数''Re'' の範囲で * ''Re'' < 2 :ストークス域(層流域) * 2 < ''Re'' < 500 :アレン域(中間域) * 500 < ''Re'' < 105 :ニュートン域(乱流域) と呼び分けられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「終端速度」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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