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スキゾイドパーソナリティ障害(スキゾイドパーソナリティしょうがい、)とは、社会的関係への関心のなさ、孤独を選ぶ傾向、そして感情的な平板さを特徴とする。 従来は分裂病質人格障害(ぶんれつびょうしつじんかくしょうがい)、統合失調質人格障害(とうごうしっちょうしつ- )、統合失調質パーソナリティ障害とも呼ばれていた。 名称からいかにも関連がありそうに見えるが、統合失調症とは別の障害であり、統計学的にもスキゾイドパーソナリティ障害の人が統合失調症になりやすいという証拠はない。スキゾイドは「社会的に孤立していて対人接触を好まず、感情の表出が乏しく、何事にも興味関心がないように見える」という性格特徴を表す言葉である。また、本症は外界への興味・関心そのものが薄いという点で、対人恐怖症や回避性パーソナリティ障害とも異なるものである。 == 特徴 == 本障害の特徴は、身の回りへの興味・関心と自己表現力の欠如である。人との交流を避け、口数は少なく、抑揚も乏しく、よそよそしい。そして、人と深く関わることによって自分と相手が変化することを怖れる。相手にのみこまれ自分の独立性を失ってしまう恐怖におびえる。そのため、他人との関わりを避ける。彼らの心には、よく知らない人と親密であるという不確かな(空想の)観念が存在することがある。 彼らの反応には攻撃的な行動が滅多にないため、ほとんどの脅威は、現実のものであれ想像のものであれ、空想上の全能感もしくはあきらめによって処理される。彼らはしばしば孤独に見える。しかし時に、このような人は独創的、創造的な観念を抱き、それを展開して世間に提示することがある。性格は、非社交的で静寂、控えめ、そして無頓着である。仕事では、コツコツと成果を上げ、評価されるが、自分が納得すればそれでよく、「嬉しい」という感情が起きない。少年期〜青年期に「私はこれがやりたい」など、自分の意志を両親など周りの大人から否定(もしくは過干渉)され続けて育ち、自分の意志を表現しようとは思わなくなった(諦めた)人に多くみられる〔渡辺登『こころの病気がわかる事典』〕。 本人は、本障害によって、生活する上で困ることが何一つないため、カウンセリングなどを受けに行くことはなく、また行ったとしてもすぐ診療を受けることをやめてしまう。しかし、それによって他人に迷惑をかけることはないので、本人が困っていなければ診療をする必要はない〔。 動物や幼児を手懐けることには長けていることがある〔『カプラン臨床精神医学テキスト』〕。 スキゾイドの男性は外力がないとほぼ一生独身で、女性の場合は結婚願望の強い男性と受動的に結婚する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スキゾイドパーソナリティ障害」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Schizoid personality disorder 」があります。 スポンサード リンク
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