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綜合主義 綜合主義(そうごうしゅぎ)は、1880年代末頃、ポール・ゴーギャン、エミール・ベルナール、シャルル・ラヴァル、ルイ・アンクタンらによって提唱された芸術運動。フランス語の(サンテティスム)の訳語。色彩を分割しようとする印象主義への反発として現れた、ポスト印象主義の一潮流といえ、2次元性を強調した平坦な色面などに特徴が見られる。 == 形態・色彩の単純化としての綜合主義 ==
ゴーギャン、ベルナール、ラヴァル、アンクタンら、ポン=タヴァン派の画家たちは、1889年、パリ万国博覧会の会場の一隅にあるカフェ・ヴォルピーニで、「印象主義および綜合主義グループ」と自称する展覧会()を開いた。「印象主義」という言葉を掲げてはいるが、宣伝上の必要によるものにすぎず、むしろ、その内容は、反印象派的なものであった。すなわち、印象派が、感覚で捉えられた外界を忠実に画面に表現しようとしていたのに対し、ポン=タヴァン派は、絵画に思想的・哲学的内容を盛り込もうと考えた。ゴーギャンは、印象派を次のように激しく批判している〔高階 (2008: 204-05)。〕。 そして、印象派が、光を画面に表現する際、原色による細かな筆触に分割するという色彩分割の手法をとったのに対し、ポン=タヴァン派は、強く太い輪郭線によって対象の形態を捉え、平坦な色面で画面を構成するという手法をとった。このような手法はクロワゾニスムと呼ばれ、綜合主義はクロワゾニスムとほぼ同義で使われることもある〔高階 (2008: 216-19)。〕。
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