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網膜神経節細胞[もうまくしんけいぶしさいぼう] 網膜神経節細胞(retinal ganglion cell, RGC)は、目の網膜の内側面にある神経細胞であり、中間ニューロン(双極細胞やアマクリン細胞)を介して視細胞からの情報を受け取る。神経節細胞は、網膜の視覚情報を視床、視床下部、中脳へ伝達する。神経節細胞の形状、結合様式、視覚刺激への応答特性はさまざまであるが、脳へいたる長い軸索を持つ点では共通している。こうした軸索は視神経、視交叉、視索となる。 ==機能== ヒト網膜には、おおよそ120万から150万個の神経節細胞が存在するとされる。網膜の視細胞の数は1億個程度であるので、1つの神経節細胞は平均して約100の錐体細胞と桿体細胞から入力を受けることになる。しかしながら、こうした数には細胞による個体差が大きく、特に網膜位置による変化が大きい。中心窩では、1つの視細胞が5つ程度の神経節細胞へ情報を伝達する。網膜の端のような極度の周辺部では、1つの神経節細胞は、数千の視細胞から情報を受け取る。 神経節細胞は、静止状態であっても自発的に活動電位を生成している。神経節細胞の刺激により発火頻度は上昇し、抑制により発火頻度は低下する。 神経節細胞(ganglion cell)という名前の細胞は、副腎髄質にも存在する。これは、交感神経系に関連し、血流へのアドレナリンやノルアドレナリンの放出に関与する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「網膜神経節細胞」の詳細全文を読む
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