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綾羅木郷遺跡(あやらぎごういせき)は、山口県下関市綾羅木にある、弥生時代前期を中心とする遺跡。 国の史跡に指定されている。 == 概要 == 本遺跡は標高20~30メートルの珪砂台地(綾羅木郷台地)上に位置する。 弥生集落の人口は前期末にピークに達し、中期初頭に分村拡散によって縮小していった 。この集落は、出土の動・植物遺体から半農半漁の集落で、クジラ・タイ・多くの貝類、アワビオコシやヤスなどが生業をよく表しており、イノシシ・ニホンジカ・カモなどの遺体は狩猟活動も行っていたことがわかる。 出土品・検出遺構の主なものとしては、弥生時代の環濠集落のものと思われる環濠や、多数の貯蔵穴〔地下に掘削された袋状の貯蔵用の竪穴群で、その総数は911基ある。これらの貯蔵穴は環濠で囲まれている。〕、その貯蔵用穴から各種の土器〔多量の壺形・甕形土器が出土している。その中から米・麦・モロコシ・キビ・などの穀物類、豆、蔬菜類、果実などと漁撈用品、顔料、粘土などが検出された。〕や石器、少数の鉄器などが挙げられる。 また、台地上には前方後円墳や墳墓の石棺などが残るほか、下関市内の別の場所から移された横穴式の円墳も存在する。 台地上に複数の遺構が存在しており、その後の発掘調査において、古墳時代のものや、平安時代から鎌倉時代、室町時代にかけての遺構も検出されている。 綾羅木郷遺跡の南側には下関市立考古博物館があり、綾羅木郷遺跡、延行条理遺跡、伊倉遺跡、その他近隣の遺跡からの各種出土品など発掘研究の成果が展示されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「綾羅木郷遺跡」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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