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総合的病害虫管理(IPM:Integrated Pest Management)とは、病害虫の防除に関し、利用可能なすべての防除技術を利用し、経済性を考慮しつつ、適切な手段を総合的に講じる防除手法のことである。 従来のように、農薬により病害虫を完全に撲滅したり、漫然と薬剤を定期散布したりするのではなく、農地を取り巻く環境状況と対象種の個体群動態を考慮しつつ、生物的防除、化学的防除、耕種的防除、物理的防除等を矛盾無く組み合わせることで、病害虫の密度を経済被害を生じるレベル以下に抑えようとするものである。 近年、総合的病害虫管理の概念は、病院や超高層建築物などといった、建築物管理上の消毒や害虫防除においても取り入れられるようになっており総合的有害生物管理とも呼ばれる〔IPM(総合的有害生物管理)の施工方法(厚生労働省) 〕。文化財をはじめとする、博物館や美術館等の収蔵品にもIPMの手法が応用されている〔文化財IPMコーディネータ (文化財虫菌害研究所)〕。 == 目的 == 総合的病害虫管理の目的は、人の健康に対するリスクと環境への負荷を軽減あるいは最小限にし、環境保全を重視したものに転換することにより、消費者に支持される食料供給を実現すること、と位置付けられている(農林水産省による)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「総合的病害虫管理」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Integrated pest management 」があります。 スポンサード リンク
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