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総社二子山古墳 : ウィキペディア日本語版
総社二子山古墳[そうじゃふたごやまこふん]

総社二子山古墳(そうじゃふたごやまこふん)は、群馬県前橋市総社町にある前方後円墳である。国の史跡に指定されている(指定名称は「二子山古墳」)。総社古墳群を構成する1基である。
== 概要 ==

* 全長89.8m〔大塚初重小林三郎・熊野正也編『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年、504頁。〕
* 後円部径44.2m、高さ7.5m
* 前方部幅60m、高さ8.0m
墳丘の中心軸は東西方向で、前方部を西に向ける。周囲の地形から周堀の存在が予想されるが、詳細は不明である。
前方部と後円部の両方に両袖型横穴式石室があるが、両者は工法を異にしている。
後円部石室は全長9.4m、玄室長6.88m、幅3.4mと群馬県内有数の規模をもち、榛名山二ッ岳噴出の角閃石安山岩の切石を互目積みにしている。現状では天井石が崩落している。羨道は現状長さ1.9メートルだが、本来の長さは2.5メートルと推定される〔文化庁文化財保護部史跡研究会監修 『図説日本の史跡 2 原始2』同朋舎出版、1991年6月、77-78頁〕。
前方部石室は全長8.76m、玄室長4.27m、幅2.22mとやや規模も小さく自然石をもって構築し、後円部石室とは趣を異にしている〔。
石室はともに江戸時代に開口し、遺物が藩に届出られている。このうち勾玉、金耳環、銅製六鈴釧、鉄鏃、脚付長頸壺などが東京国立博物館に所蔵されており、長頸壺は寛政年間(1789 - 1801年)、その他の遺物は文政2年(1819年)の出土と伝える。古記録によれば、他に銀装頭椎大刀(かぶつちのたち)などが出土しているが、所在不明である〔。
築造時期は使用石材、石材加工などの点から前方部石室が6世紀末、後円部石室がそれにやや遅れるとされてきたが、この築造順序を逆にみる意見も出ている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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