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線型多段法[せんけいただんほう] 線型多段法(linear multistep method)は常微分方程式の数値解法の一つである。 == 概要 ==
常微分方程式の数値解法では、初期値から始めて微小な刻み幅の分だけ時間を進め、次の点での解を求める。このステップを繰り返せば解曲線が得られる。 過去の個の時刻における値を用いて次の値を算出する方法を、段法または次の多段法という。特にが1の場合は1段法または単段法と呼ばれる。 1段法(single-step method)の例として、オイラー法やルンゲ=クッタ法が挙げられる。オイラー法では、過去の1時刻での値のみを用いて最新の値を決定する。ルンゲ=クッタ法では、間にある複数のステップ(例えば中点)の値を用いることで良い近似値を得ているが、2番目のステップの値を得る前に過去の情報を全て捨てている。 多段法では、過去の情報を捨てずに保持して用いることで有効な値を得る。すなわち、多段法では過去の複数の時刻での値を用いる。線型多段法の場合は、それらの線型結合が用いられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「線型多段法」の詳細全文を読む
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