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練り歯磨き : ウィキペディア日本語版
歯磨剤[しまざい]

歯磨剤(しまざい)は、歯磨きの際に使用される製品である。一般的に使用される物はチューブ入りのペーストで、練歯磨剤(練り歯磨き)とも呼ばれている。かつては粉状の歯磨剤を使っていた時期があり、歯磨剤全般を「歯磨き粉」とも呼ぶのはその名残である。歯磨剤は歯ブラシに適量付着させて使用し、歯磨き後は嚥下せずに吐き出す。日本では薬事法により化粧品薬用化粧品(医薬部外品)に分類されている。
== 歴史 ==
最初の歯磨剤は、紀元前1550年頃の古代エジプトの医学書の内容が記載されたパピルスであると言われている。そのエジプトでは、4世紀頃には食塩黒胡椒ミントの葉・アイリスの花を混ぜ合わせた粉末の歯磨剤が使用されていた。古代ローマでは、人間の尿に含まれているアンモニアが歯を白くするものと考えられ、尿が歯磨剤として用いられていた〔The History of Teeth Whitening – Smiles Through the Miles 〕。
18世紀アメリカ合衆国では、焦げたパンを混ぜた歯磨剤が使われていたことが明らかになった。また、「ドラゴンの血」(dragon's blood)と呼ばれる混合樹脂シナモンや焦がしたミョウバンを混ぜた歯磨剤もあった〔Toothpaste History 〕。
しかし欧米で歯磨剤が広く用いられるようになったのは19世紀以降のことである。1800年代初頭には、歯磨きは主に歯ブラシと水だけで行われていた。その後間もなく粉末の歯磨剤が大衆に広まっていった。その頃の歯磨剤の多くは自家製で、チョークの粉・細かく砕いた煉瓦食塩などがよく混ぜられていた。1866年

1900年頃になると、過酸化水素炭酸水素ナトリウムを含むペースト状の歯磨剤が勧められるようになった。ペースト状の歯磨剤そのものは19世紀にはすでに売り出されていたが、粉末状のものに取って代わるようになったのは第一次世界大戦が終わる頃のことであった。現在のようなチューブに入ったペースト状の歯磨剤は、1896年ニューヨークコルゲート社によって初めて売り出された。
1914年フッ素化合物が配合された歯磨剤が初めて登場した。このフッ化物入りの歯磨剤は1937年アメリカ歯科医師会:en:American Dental Association, ADA)によって批判の的となった。しかしその後も改良が続き、1950年代、ADAはフッ化物入りの歯磨剤を認証した。現在、フッ化物の適正使用量および制限は国によって異なる。アフリカ諸国の多くでは、アメリカ大陸よりもやや高い濃度でフッ化物を配合することが認められている。
、人体の骨と親和性の高い燐灰石を含む歯磨剤が開発された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Toothpaste 」があります。



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